たゆたう/舟に泳ぐ

たゆたう/舟に泳ぐ
2014年6月 日本
『魚の小骨具合ってなんだよ、と思いつつ直さない』

 飄々とした歌声と女性デュオらしい柔らかい雰囲気が魅力のフォーク・デュオ、
本作はサード・アルバムになります。
女性ヴォーカルのデュオは昨今多く生まれており、
活況な反面、個性が見出しにくくなってきたように思えます。
正直言って、たゆたうも
「popoyansみたいだな。」と思っていました。
ですがそこまでのほほんとした癒し系ではありませんでした。
決め手はリズム。
竹を打ち鳴らして踊る民族音楽というか、
ミッション・インポッシブルのテーマに乗せてフォーク・ソングを作ったというか、
とにかく、そういう感じの曲者な素養が出ているのが魅力なのであります。

 書きたいことを最初に書いてしまいましたが、一応本作の概要などを補足しておきます。
まず、女性デュオ名義であるものの、9人のミュージシャンを迎えて制作されています。
布陣は以下。
vocal:にしもとひろこ
violin:イガキアキコ
contrabass:田中馨(ショピン
drums:ワタンベ(Pato Lol Man,トウヤマタケオ楽団
trumpet:三浦千明(World standard,蓮沼執太フィル
cello:ヨース毛(ザッハトルテ
bass:藤井都督(LLama,キツネの嫁入り
piano:鈴木ちひろ(ex.吉田省念と三日月スープ,渋さ知らズオーケストラ等)
flute:ユッキィ(木崎湖)
field sounds:大城真
enginner:葛西敏彦

セカンドまでのアルバムは聴いておらず、少しyoutubeでチェックした程度ですが
ゲストの音を加えているもののあくまでも二人の演奏と歌を中心にしているという印象でした。
一方、本作では完全に室内楽のスタイルでのアンサンブル。
優雅で牧歌的な雰囲気ながら、どことなくアヴァンギャルドなところが残っており、
それはヴァイオリンやコントラバスによる適度な歪みはもちろん、
前述したリズム主導によって、
ふらふらと浮遊する不安定なメロディーによるところが大きいです。
癒し系かと思って近づく聴き手を翻弄、
この決してBGMにならない魚の小骨具合が素晴らしい。

 そしてメロディーをなぞっているヴォーカルは本当に凄い。
こんなへんてこりんな曲をよくも歌いこなせるものだ、と思います。
ただし、テンポの速い曲でのお経のようにクールな歌い廻しと
急かされるようなメロディーによって、
メッセージが伝わりにくい・・・
というか、おじさんには何を歌っているのかさっぱり分からないという問題が発生。
お前、しっかりしろ!(もう一度最初から再生)

たゆたう3rd Album「舟に泳ぐ」trailer


ダイジェストで聴くとめまぐるしさが一層引き立ちます。
このティーカップ(遊園地のあれ)を相手に委ねているような感じがいいのです。

たゆたう"ここで会いましょう"@2013.04.14 大阪 細野ビルヂング"ぽかぽか村"


ダイジェストだけじゃ寂しいから、とセカンド収録曲のライヴを載せてみたのですが、
こちらの方が緩々ですね。なんくるないさ、って感じで。

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