Holy Sons/ The Fact Facer

Holy Sons/ The Fact Facer
2014年9月 アメリカ
『何故宅録作のクリップをバンドで撮っちゃうかなー?』

 ホーリー・サンズはミュージシャン、エミール・エイモスによるソロ・プロジェクト。

 エミール・エイモスは少年期にバンド活動を経験した後、
1992年より自宅による4トラック録音での音楽制作に没頭。
1999年にオレゴンからポートランドへ移住すると本格的に音源を自主制作。
2000年からホーリー・サンズという名義で音源を発表しています。
1992年からのストックがあるためなのか、精力的なリリースが続いており、
本作でアルバムは10枚を数えます。
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 音楽性はポップながらシリアスでサイケデリックなもの。
アヴァンギャルドな面も持っており、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを超えているもののESPレーベル未満、
というくらいの按配でマニアックな音楽と言えるでしょう。
また反復フレーズが多用されており、スペーシーな雰囲気もあります。
このようなテクノ要素の高さもポイント。

 アコギ、エレキギター、パーカッションにシンセサイザーなどの電子音を被せているスタイル。
元々、ドラマーでもあるエミール・エイモス。
粘り気があるグルーヴはプリミティヴで民族音楽に通じる熱気を感じさせる瞬間があります。
ヴォーカルはエコーが掛かっており、シリアスでハッタリが効いた歌い口が特徴。
またエレキギターはインド音階を多用しており、オリエンタルな雰囲気を醸し出しています。
そしてエコーが生み出す不穏な残響、
スペーシーなシンセサイザーによる、ダークなサウンド・アレンジが加えられており、
形成されているのはアクの強いサイケデリック空間。

 ドロドロとしたサイケデリック音楽なだけにダークで沈みがちな本作。
地味なことは否めませんが、時折浮かび上がるメロディーはなかなかに美しいです。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのような牧歌的な瞬間や、
デヴィッド・ボウイを彷彿とさせるダイナミックな叙情を生み出す瞬間があったりします。

「The Fact Facer」


本作のタイトル・トラック・・・なのですが、
何か違うと思ったらフル・バンド・ヴァージョンと書いてあるではないですか。
オリジナルは訥々とした弾き語りバラードなのですが、
渋いブルース・ロック・ナンバーへと変身を遂げております。
泣きまくりのギターが入っていて正しく別物。
これはこれでいいのですがアルバムの参考にはなりませんね。
バンドでもアルバムを作ってくれ、と思ってしまいました。

CDはアマゾンで入手可能。アナログもあるよ。
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#439 No title
どこかにジミヘンの香がただよっています。
#441 Re: No title
わんわんわん様 こんばんは

> どこかにジミヘンの香がただよっています。

確かにどことなくリトル・ウイングみたいな感じですねー。
まぁ、このギターがいてこそ、ですが。
(アルバムは宅録作なんですよね

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