Analogfish/最近のぼくら

Analogfish/最近のぼくら
2014年10月 日本
『エレクトロ入ってもまだまだどんより』

 原発事故後にリリースされた数作で
社会派メッセージソングを放つロック・バンドとしての
イメージが根付いてきたアナログフィッシュ。
二人の作曲者を擁するベテラン・トリオです。

 今回も重厚なメッセージが詰まっているのか、と思いきや
日常の生活についての曲を哲学的に歌っているものが多いです。
重々しさは相変わらずですが、社会全体へ啓蒙みたいな文句は全くありません。

 サウンド面では流行であるエレクトロ要素を取り込んでおり、
ダンサフルで軽快なサウンドが開放的な印象をもたらしています。
ゲスト、ドリアンによるアンビエント要素の強いキーボードや、
リズム隊、そしてギターがかわるがわる反復ループを形成。
ガッツよりも柔らかさが強調されたサウンドでふんわりと包まれる感じが心地よいです。

 初期のノリを残す佐々木氏担当曲は2曲だけ。
それを聴くと「あぁ昔はこんな感じだったな」とふと振り返ってしまいました。
死へと一日ずつ近づいていく日々に感じる漠然とした不安を
じわじわ煽るような下岡氏担当曲ばかりだったら、
息が詰まったと思うのでとても助かりました。
やはりポップな曲が少ないからこそ
重くなるのだな、とも実感。

 抽象的なメッセージ、エレクトロ・サウンドと言った変化で
浴びるタイプの音楽へと変化しているな、というのが一枚聴いての感想です。
ほとんどの曲から放たれる、どんよりとした雰囲気は
キャピキャピした現在のJPOPシーンと比べてとても異質。
毎日聴くには疲れる音楽だけれども、たまに深夜にどよーんとしてもいいかも。

「There She Goes (La La La )」


ドリアンの貢献大な、ダンス・チューン。
ラララ・・・くらいしか頭に入ってこないゆるーい歌詞もいいです。
この曲だけ抜き出すと、とてもおしゃれなバンドに思えますね。
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コメント一覧

#516
貼り付けられたYoutubeの動画を見ていたら、僕が知っていたアナログフィッシュの音楽性とだいぶ異なっていて驚かされました。2010年代の音楽性にアップデートされていますね。

直近の記事の中ではアナログフィッシュが唯一知っているアーティストだったので、この記事にコメントさせていただきました。GAOHEGWIIさんのアンテナの広さには驚かされます。
#517 Re: タイトルなし
よーよー様 こんにちは
コメントありがとうございます。

 音楽性は初期からガラリと変わっていますから、久しぶりに聴いたら驚きますよね。
この曲は軽快なダンスチューンなのですが、アルバムの中ではアクセント的位置づけです。

 アンテナは広く、包容力を持って音楽と接した方がお得な音楽生活が送れる気がします。

 いろんな音楽を紹介しておりますので、
知らないアルバムにもどんどん触れて頂ければ、と思います。
是非!

> 貼り付けられたYoutubeの動画を見ていたら、僕が知っていたアナログフィッシュの音楽性とだいぶ異なっていて驚かされました。2010年代の音楽性にアップデートされていますね。
>
> 直近の記事の中ではアナログフィッシュが唯一知っているアーティストだったので、この記事にコメントさせていただきました。GAOHEGWIIさんのアンテナの広さには驚かされます。

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