Pee Wee Crayton/Things I Used To Do

Pee Wee Crayton/Things I Used To Do
1971年 アメリカ
『違いが分からない男のブルース・レビュー⑰』

 ピー・ウィー・クレイトンは1914年12月18日、テキサス州で生まれました。
若いころにはオースティンで暮らしていたそうです。
音楽活動への切っ掛けとなったのは1940年代、結婚後に移住した
カリフォルニア州オークランドでのこと。
当時、その地で公演していたTボーン・ウォーカーの演奏に衝撃を受けて
ブルース・ギタリストを志すことになります。
直談判の末、弟子入りのような形で師匠を自宅へと招き
直接指導を受けていました。

 結果としてTボーン・ウォーカーのフォロワーとしては、
最も著名なギタリストとなるまでに成長。
ジャジーで洗練されたフレージング、リズミカルな演奏はまさしく師匠譲りのもの。
敢えて比べるなら
ヴォーカルよりギターに重点を置いており、荒々しい弾きっぷりで圧倒してくれます。

 死去する1985年まで多くのアルバムを残すピー・ウィー・クレイトンですが、
多くはシングルのコンピレーションであり、
特定のアルバムの為の録音はほとんどしませんでした。
本作はその数少ない例外の一つ。
1971年というキャリアとして落ち着いてきたころのアルバムです。
自身の代表曲の再録音を交えながら、ブルース・スタンダードのカバーを中心とした内容。
peewee.jpg

 ギラギラしていた若手時代である1950年代の録音に比べると
ギターの攻撃性は落ちているものの、軽妙なグルーヴが生まれているのが特徴。
エレピ、サイドギターも入ったバンド体制で録音されており、
パブでの演奏のごとき気安さが魅力的です。
加えて若いころには弱い、弱いと指摘されていたヴォーカルも
声量こそ物足りないものの落ち着いた味わいが加わっています。

 あまり知られていない存在のギタリストですが
Tボーン譲りの分かりやすいノリの良さがあり、とても聴きやすいと思います。

「Let the Good Times Roll」




オリジナルはアール・キング。(動画が見つかりませんでした。)
やはり、躍動感が素晴らしいギター・ソロ・パートこそ聴きどころ。

そしてもう1曲。

「But On The Other Hand」
(現在は動画なし)

オリジナルはこちら
御大レイ・チャールズのカバーということで、
さすがに比べるとヴォーカルの格の違いが浮き彫りになってしまいます。
しかしながらシンプルなリフとエレピでスロー・ブルースに料理したセンスは
素晴らしいと思います。



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