Christopher Owens/A New Testament

Christopher Owens/A New Testament
2014年9月30日
『21世紀に生まれたアメリカ流パブ・ロッカー作』

 甘い歌声での軽妙なロックンロールを聴かせてくれるシンガー・ソングライター、
クリストファー・オーウェンス。そのセカンド・アルバムをご紹介。

 1979年生まれ、フロリダ州マイアミ出身のクリストファー・オーウェンス。
2008年より2011年までガールズというグループで活動しており、
インディー・ロック・ファンには知られた存在です。
バンド解散後ソロへ転向、2013年にファーストをリリースしたばかり。
(ガールズのことは知っていましたがソロまでチェックしていませんでした。
昨日に引き続き、割とメジャーなミュージシャンを引き当てたようです)
Christopher-Owens.jpg


 ソロになって音楽性はガールズ時代とは打って変わってカントリー調へと変化しており、
それは今回も同様です。
更に女性コーラスを導入してゴスペル要素も追加されているのがポイントでしょう。
とは言え、本場のカントリーやゴスペルに比べれば
ポップなロックンロールでコーティングされており、とってもメロディアス。
自分は黒人音楽を吸収したパブロッカー、エルヴィス・コステロ
あるいはクリス・スペディング(パブロック時代に限る)辺りを思い出しました。
(彼等にある英国らしい捻ったメロディー展開はありませんが)
渋さが前面に出ているわけではなく日本人でも黒さを意識せずに、
聴きやすいアルバムになっています。

 ソロ作ということで自身が作詞作曲、プロデュース、ギター、キーボード、
パーカッション、ヴィブラフォンなどを担当。
尚、共同プロデューサーにはガールズのアルバムに携わったダグ・ボエムが参加。
他、女性コーラス隊、ペダル・スティール、ハモンド・オルガン、ドラムなどの
セッション・プレイヤーを起用して制作されています。

 演奏陣では素朴で伸びやかな音色のペダル・スティールと、
ノスタルジックなハモンド・オルガンの貢献は大きく、
黄昏の海辺という感じの哀愁が全編から漂って来ます。
もちろん要となっているのはクリストファー自身による甘い歌声。
そして、秋に聴くにはもってこいの哀愁と爽やかさを兼ね備えた、質の高いメロディー。

 欠点を敢えて挙げればルーツ寄りである分、
オーソドックスで地味な部分がどうしてもあることでしょうか。
ただ誰しもが強烈な個性を主張する必要もなし。
クリストファー・オーウェンスが持つささやかなロックンロール愛は発揮されており、
2014年のCD棚の隙間を埋めるには絶好の一枚です。

「Nothing More Than Everything To Me」

ゴスペル、カントリーのルーツを潜ませたロックンロール・ナンバー。
間奏の古典的なギター・ソロが地味にかっこいい!
クリストファーの衣装がまるで日本のGSみたいで印象的ですね。

本作はホステスから日本盤がリリースされるようです。
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