Jizue/shiori

Jizue/shiori
2014年8月 日本
『インプロヴィゼーションがより白熱した新作』

 洋楽から音楽を楽しむことを知った自分にとって、
日本語で歌われるメッセージがすんなり浸透する邦楽に後から触れたとき
(最初はダサイと決めつけていました、偏見野郎でごめんなさい。)とても新鮮でした。
だからこそ、なのか、逆に日本のインスト・グループには
「せっかく日本の音楽を聴くのだから日本語に触れたい」という気持ちが強く、
最近まで聴かず嫌いをしていました。
なんて偏見の多いことよ、GAOHEWGII!修行が足りません。
聴いてみるとメロディアスで洗練されたアンサンブルを特徴とするグループが多く、
とてもとっつきやすい音楽でした。

 少し横道に逸れますが。
現在、とても多い日本のインスト・グループ。
日本語でメッセージを伝えるのは照れ臭いからインストで、
という日本人ならではのシャイボーイ事情でインスト・グループが増えて、
ジャンルが活況になっているのでは、なんてふと思いました。

 前置きが長くなりました。
今回紹介するのはjizueの4枚目です。 

 確か前作もテクノ関連の記事で取り上げたはずですが記事が見つかりませんでした。
気のせいかもしれません。自分の大好きな京都出身のグループで、
映像を想起させる美旋律のキーボードを軸としたインスト音楽を得意としています。
今回はゲスト・ヴォーカル参加、そしてカーペンターズのカバー「Rainy Days And Mondays 」
といったところがポイントでしょう。

 全体としては相変わらずピアノの美旋律が印象的。
ただジャズ・ロック要素が前作より強くなっており、ガッツがある感じが新機軸でしょうか。
素晴らしいテクニックだと思うのですが、正直バカテクと言うだけなら
ジャズにもメタルにもプログレにも山ほど居るので、
美旋律に集中してもらいたかったという気持ちもあり。
ピアノがウラに回っている箇所が多くてちょっともったいないと感じました。
辛いことを言いましたが、もう一度繰り返すと全体的に美旋律は健在なのです。

 ゲスト・ヴォーカルですが、男性ラッパーの方と女性ヴォーカルの方の二人です。
どちらも素晴らしい存在感ですね。
引き出しを増やすという点では成功で聴き手に対するサービスとして
気を使っていただいていると感じました。
あくまでもJIZUEの世界にヴォーカルを乗せるという手法ながら
別のフィールドの音楽になっている、というのがおもしろいです。

 最後にカーペンターズのカバーですが、
メロディーに面影が残るものの、しっとりした原曲とは異なる、
疾走感があるヴァージョンでほぼ別曲と言えるアレンジ。
器用さに感心すると共に、インスト・カバー・アルバムも聴いてみたいと思いました。

「shiori」


プログレッシヴ・ロックっぽい複雑なインプロヴィゼーションをしながらも、
瑞々しいピアノがしっとりしたメロディーを奏でているので
聴き心地はとっても柔らかいです。
ライヴも凄そうですね。
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