Neuzeit/Carmina Variations

Neuzeit/Carmina Variations
2014年9月 ドイツ
『ドイツに伝わるカンタータをもう一度、大衆音楽として料理』
 初めにドイツの音楽の話を少し。
19世紀初め、ドイツのバイエルンにあるボイレン修道院で
詞歌集「カルミナ・ブラーナ」が発見されました。
カール・オルフはその詩歌集をもとにカンタータを作曲。
それはカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」と呼ばれ、
バレエなどで好んで使用されてドイツ人に長く親しまれてきました。

 そんな「カルミナ・ブラーナ」を21世紀にもう一度再解釈しよう、
と試みたのがノイゼットによる「Carmina Variations」です。
ノイゼットはチェロ、ピアノ、オルガンによるトリオ編成のグループ。
ドイツ語版キック・スターターのようなページで資金を募って本作を制作したようです。
(メンバーについてのプロフィールは探したのですが見つけることが出来ませんでした。)
neuzeit_800.jpg

 古典のキーボード・トリオによる再解釈と言えば、
ロック・ファンにとって思い出されるのはEL&P
私自身がノイゼットを初めて聴いた時にも「EL&Pみたいだな」というのが率直な感想でした。
勇猛で壮麗な原曲とは異なる、コミカルなアレンジとロックならではの疾走感。
更にトリオとは思えないエネルギッシュなアンサンブルによる音圧。
ハッタリも存分に効いており、
本家よりも洗練された行儀のよい演奏ながらまさしくEL&Pの遺伝子を受け継ぐグループ
と言えるでしょう。
尚、原曲は歌入りであり、本作でも一部歌が入っています。

 バンドの看板はやはりオルガン。機種はコルグ社のものを使っているようです。
キース・エマーソンと比べると、あの圧倒的テンションが無いために見劣りするものの
キビキビとした正確なフレージングでバンドを引っ張っています。
ドラムはバンドのジャズ要素を司っており、緩急のリズムが絶妙。
変拍子が多用される中盤の楽曲での活躍など、タイムキープが正確。
時にはファンキーなグルーヴも生み出しています。
チェロはリズムを支える縁の下の力持ち的なポジションですが、
時にはサックスに持ち替えてピアノとインプロヴィゼーションを繰り広げています。
このあたりもジャズに分類される要因でしょう。

「Neuzeit - Carmina Variations」

こちらはアルバムのダイジェスト動画になります。
派手なシーンを寄せ集めているだけにアルバム通して聴くよりもよりロック的。
EL&Pと比較するのも無理はない、と皆さんにも納得していただけることでしょう。
古典を新しい音楽として再生することに成功しており、とても新鮮に聴くことが出来ます。

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