Lena Mentschel/In My Little Garden

Lena Mentschel/In My Little Garden
2014年5月 ドイツ
『涼しくなってきた夜に聴きたいピアノ弾き語り』

 ジャンル的にはジャズ・ヴォーカルだけれどもポップスとして聴ける音楽って意外に多いな、
と改めて実感。
それは、本日ご紹介するリーナ・メンシェル
(Mentschel←これ、カタカナで起こすと何?)を聴いてのこと。
ジャズ・ヴォーカルという触れ込みであり、もちろんその体裁は取っているのですが、
実のところピアノ弾き語りのSSW作として楽しめるアルバムでした。

 リーナはドイツ、ローゼンハイム生まれ。
94年からピアノ・レッスン、99年にヴォーカル・レッスンを始めた、
とバイオには記されているのですが年齢非公開のため、良く分かりません。
とにかくお嬢様らしいということは分かります。
その後、作曲にも興味を持ち始めたリーナは、
2003年にソング・ライヴ・クリエイティヴという、
ハンブルグで行われる作曲家のコンテストにて8位に入賞。(応募者1000人以上の中から)
翌年にはオランダの人気コメディ番組「アルメ・ミリオネア」の
テーマ・ソングの作曲を担当するなど、キャリアを重ねます。
以後CM音楽作家の傍ら、ジャズ・ヴォーカルとしても活躍。
遂に2008年『DETOX』でアルバム・デビュー。
これまで多くの注目を浴びることこそ無いものの、着実に音楽活動を続けており、
本作はサード・アルバムとなります。
LenaMentschel.jpg

ジャケ(↓の動画参照のこと)だと可憐な感じですが、写真はだいぶ奔放な雰囲気です。
どっちもいいですね。

 軽快なスウィング感は正しくジャズなのですが、
内省的なメロディーはアメリカのSSWそのもので、
最初に書いた通りの音楽性となっています。

 彼女の涼やかで可愛らしい歌声はとても魅力的で、
時に軽やかに、時に憂いを伴って、と表現力も抜群。一級のシンガーだと思います。
例えるならエキセントリックにならない、
おとなしいケイト・ブッシュ(それって別人だよ!)という感じ。
演奏はピアノ、ギター、リズム隊によるカルテット。
あくまでヴォーカルを立てておりスウィング感が心地よい演奏です。
中でもピアノの爽やかな透明感が素晴らしい。

 全曲を彼女のオリジナルで固めており、
ジャズとの距離感がばらけているので結果的にバラエティーに富んだ内容となっています。
一部スタンダードな展開に偏り過ぎな曲もあるものの、
総じてコマーシャルなジャズ・ヴォーカルとして良くできた楽曲が並んでおり、
メロディーの質もいいです。

「In My Little Garden」


アルバムのオープニング曲。
彼女の憂いを含んだ歌声もさることながら、柔らかいタッチのピアノも素晴らしい。
終盤の渋いギター・ソロもナイス。
この辺りはジャズ・ヴォーカルならではの室内楽的味わいなのでしょう。

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