Joe Gordon/Lookin' Good!

Joe Gordon/Lookin' Good!
1961年 アメリカ
『クリフォード・ブラウンの陰に隠れたトランペッター』

 久しぶりにハードバップから一枚ご紹介。
悲劇のトランペッターと呼ばれる、ジョー・ゴードンの61年作です。
50年代、イースト・コーストにてハードバップ・スタイルでアート・ブレイキーや
セロニアス・モンク、ホレス・シルバー等と同じ場所で演奏を繰り広げていたジョー・ゴードン。
しかし注目が薄いイースト・コーストでは芽が出ないと判断したのか、
ウエスト・コーストへと拠点を移し、更なる飛躍を願ったのですが
世間の注目を浴びる前に35歳の若さで火事により死去してしまいます。
色々と情報を収集したところによると、
彼はとても控えめな性格で自己主張があまり激しくなかったこと、
時代はより鮮度の高い若手(ドナルド・バード、リー・モーガン、ハンク・モブレーなど)を
求めていたこと、などが災いしたようです。

 本作は彼が残したたった2枚のアルバムのうち、後にリリースされた方。
パーソナルは以下。
JOE GORDON(tp),
JIMMY WOODS(as),
DICK WHITTINGTON(p),
JIMMY BOND(b),
MILT TURNER(ds)

 メロディーを歌い上げるスタイルを取っているジョー・ゴードンは、
そのスタイルからクリフォード・ブラウンとも比較される存在でした。
(年齢はクリフォードより2歳年上)
ミドルでの憂いや哀愁のこもった歌いぶりや、アップテンポでの軽快さと、
凛々しくも表情豊かな吹きっぷりには代替ではない確かな魅力があり。

 共演者に関しては自分もあまり知識が無いのですが、
テキパキとしていて弾むようなリズムを生み出すドラム、
そしてかなりフリー・ジャズ寄りの自由さを出しているアルト・サックスが印象的。

 楽曲は全て彼自身のオリジナルで揃えられています。
伝統を踏襲したと思しき、スタンダードなものながら
メロディーの美しさは一級品。
落ち着いて美しいトランペットの音色に身を任せられることでしょう。
(たまにアルトサックスで覚醒させられるのもご愛嬌)

「A Song For Richard」


上品なピアノ・イントロから始まり、やがてミュートをかけたトランペットが登場。
この煙たい感じがたまらなく渋いです。
2分半くらいからは、アルト・サックスの暴れん坊タイム。
このコントラストがなんだか微笑ましいんですよね。
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コメント一覧

#529 No title
GAOHEWGIIさん、こんにちは。

ハードバップも聴かれるんですね。僕も大好物です。

ジョー・ゴードンは、俺が俺が、と前に出るタイプではないのでどうしても印象が薄くなってしまいますよね。「Shelly Manne & His Men / Live at the Black Hawk」での演奏しか聴いたことがないのですが。

ちなみに、「Live at the Black Hawk」については、2010年に発売された現代イタリアン・ハードバップのアルバム「Robert Gatto / Remembering Shelly」を通じて知りました。よかったら、下記の記事を参照してみてください。

http://blog.livedoor.jp/gokinjo_music/archives/14473257.html
http://blog.livedoor.jp/gokinjo_music/archives/14473293.html


#531 Re: No title
ヨシカワ様 こんばんは
コメントありがとうございます。

 自分は英国ロックが専門なので
ニュークリアスやコロシアム、
トリニティなどのジャズ・ロックを通じて
ジャズに入りました。

>ジョー・ゴードンは、俺が俺が、と前に出るタイプではないので
うーむ、つくづくミュージシャンに向かない性格ですよね。
作曲面での才能は、新鮮だと思いますので是非聴いてみてください。

>下記の記事を参照してみてください。
イタリアン・ハード・バップという言葉の響きすら初めて聴いたので
新鮮でした。
なるほど。このアルバムから遡っていったのですね。
熱のこもったレビューで興味をそそられました。
ジョーゴードンはセッションも少なくレアなプレイヤーだと思うので、
ヨシカワさんと縁があったってことですね。

> GAOHEWGIIさん、こんにちは。
>
> ハードバップも聴かれるんですね。僕も大好物です。
>
> ジョー・ゴードンは、俺が俺が、と前に出るタイプではないのでどうしても印象が薄くなってしまいますよね。「Shelly Manne & His Men / Live at the Black Hawk」での演奏しか聴いたことがないのですが。
>
> ちなみに、「Live at the Black Hawk」については、2010年に発売された現代イタリアン・ハードバップのアルバム「Robert Gatto / Remembering Shelly」を通じて知りました。よかったら、下記の記事を参照してみてください。
> ↓
> http://blog.livedoor.jp/gokinjo_music/archives/14473257.html
> http://blog.livedoor.jp/gokinjo_music/archives/14473293.html
#534 No title
GAOHEWGIIさん、こんばんは。

ハードバップを聴くようになったのは
15年くらい前からなのですが、
ちょうど同じ頃に現代のイタリアのジャズマンによる
ハードバップのムーブメントが盛り上がって、
日本にもけっこうCDが入ってきました。

で、50〜60年代のアメリカのハードバップと並行して
00年代のイタリアのハードバップを聴いてきたのですが、
ここ数年は、ムーブメントが下火になってきた感じで
心に火がつくCDに出会わなくなってきました。

ブログのJAZZのカテゴリーを見てもらうと、
そのあたりの新旧のハードバップだらけなので、
気が向いたら覗いてみてください。

それでは、また。
#535 Re: No title
ヨシカワ様 こんばんは

> ちょうど同じ頃に現代のイタリアのジャズマンによる
> ハードバップのムーブメントが盛り上がって、
> 日本にもけっこうCDが入ってきました。

なるほど、そういうムーヴメントがあったのですね。
振り切れていて、且つねちっこいイタリアだけに
おもしろそう。今度、覗いてみますね。


> GAOHEWGIIさん、こんばんは。
>
> ハードバップを聴くようになったのは
> 15年くらい前からなのですが、
> ちょうど同じ頃に現代のイタリアのジャズマンによる
> ハードバップのムーブメントが盛り上がって、
> 日本にもけっこうCDが入ってきました。
>
> で、50〜60年代のアメリカのハードバップと並行して
> 00年代のイタリアのハードバップを聴いてきたのですが、
> ここ数年は、ムーブメントが下火になってきた感じで
> 心に火がつくCDに出会わなくなってきました。
>
> ブログのJAZZのカテゴリーを見てもらうと、
> そのあたりの新旧のハードバップだらけなので、
> 気が向いたら覗いてみてください。
>
> それでは、また。

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