カジヒデキ/Ice Cream Man

カジヒデキ/Ice Cream Man
2014年8月 日本
『寝かせてしまった夏盤を楽しむ』
 
 カジヒデキがリリースした新作のタイトルは「アイスクリーム・マン」。
だと言うのに、すっかり乗り遅れてもう秋になってしまいました。
(ちなみに、小島麻由美の『渚にて』もまだ聴いてません)

 ずっとコンスタントにアルバムをリリースし続けているカジヒデキ。
それぞれコンセプトを変えているとはいえ、実はしばらくご無沙汰でした。
今回は2013年作『Sweet Swedish Winter 』と合わせてレビューしたいと思います。

 まず『Ice Cream Man 』は夏をテーマとして、
多くのゲスト・ヴォーカル(女性中心)を迎えて制作されています。
象徴的なのは「君は天然色」や「ウララカ」を思わせる大滝詠一リスペクトな
タイトルナンバー「Ice Cream Man」。
50~60年代のアメリカン・ロック/ポップスが持つ、
まぶしいノスタルジーを夏の躍動感と期待感に変換させた音楽をやっています。

ゲスト一覧

野宮真貴、坂本美雨、小島麻由美、SHOKO、YURINA(住所不定無職)、かせきさいだぁ、
KEISHI TANAKA、佐藤寛(KONCOS)、堀江博久(piano, keyboards)、
松田“チャーベ”岳二(percussion)、 関根卓史(guitars, programming, etc)、
なかじまはじめ(drums)、勝原大策(bass)、織田祐介(trumpet, flugelhorn) 、
湯浅佳代子(trombone)、綱川和行(drums)、橋本竜樹(programming, etc)

優雅なホーン、爽やかなキーボード、シャカシャカと砂浜のようなパーカッションなどによる、
隙間が多い落ち着いたアンサンブルもポイントで、リラックスして楽しめます。
もちろん、上記ゲスト・ミュージシャン達が各楽曲を華やかに彩っていることはアルバムの肝。

「アイスクリーム・マン / ICE CREAM MAN 」


前述の通り、大滝詠一へのリスペクトが込められた楽曲。
カジヒデキ流をきちんと溶け込ませており、
とろとろとした幻想的な雰囲気が纏っているのがポイント。

Sweet Swedish Winter
2013年 日本

 こちらは去年リリースされたアルバム。
スウェーデンの冬をイメージしたとのことで、以下3つのセッションから構成されています。
1,元リディム・サウンター、コンコスのメンバー二人
2.golfの関根卓史
3.曽我部恵一バンド

尚、タイトル曲は
アルバム制作の切っ掛けともなったフリー・ホイール(Freewheel)のカバーです。

こちらも新作同様、落ち着いたアンサンブルとなっていますが、
冬ということでハートウォーミングなメロディーが印象的です。
ジャジーなピアノが引っ張り、室内楽的な雰囲気もあるコンコス、
スタジオ遊びもふんだんに使った、トイ・ポップ・テイストの関根卓史、
アコギと歌中心によるシンプルなフォーキ路線の曽我部恵一バンド、
それぞれの特色も出ており、楽しく聴けます。
冬盤、夏盤として連続性も感じられるところも素晴らしい。
一周まわって次の夏までゆっくり楽しみたいと思います。
(それまでに新作が出そうな気もします)

「イルミナム・ソング」


『lov songs / ローヴ・ソングス』のセルフ・カバー。
この曲は曽我部恵一バンドとのセッションです。
ろうそくのともしびが似合いそうな柔和な雰囲気はクリスマス・ソングのよう。
渋いブルース・ギターに、キラキラとしたキーボードが絡むアンサンブルが美しい。
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コメント一覧

#396 No title
まさに大滝詠一そっくり。あらためて彼の死に哀悼・・!あッカジヒデキさんでしたね。初めて知りました。実にさわやかなサウンドですね!
#399 Re: No title
ローリングウエスト様 こんにちは

この曲は本文でも触れている通り、「ウララカ」を下敷きにしている上に
声も寄せているのでつい連想してしまいますよね。

おっしゃる通り爽やかで・・・・・・まぁやっぱり夏盤かな。

それでも
こうやって音楽遺産が世帯を超えていくのは素敵だと思います。


> まさに大滝詠一そっくり。あらためて彼の死に哀悼・・!あッカジヒデキさんでしたね。初めて知りました。実にさわやかなサウンドですね!

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