穂高亜希子/ひかるゆめ

穂高亜希子/ひかるゆめ
2011年 日本
『背筋が伸びてしまう「きちんとした感じ」』

 自分が注目していたSSW、穂高亜希子の新作が9月にリリースされました。
これを書いているのが8月の終わりであり、まだ聴けてはいないのですが非常に楽しみ。
そちらのレビューは追って掲載するとして、
本日はデビュー作を改めて聴いてみようと思います。

 元々、マヘル・シャラル・ハシュ・バズという実験音楽グループに
ベーシストとして在籍していた彼女がソロとして独立。
その後に、アルバムが発表されました。
この時点で。JOJO広重、山本精一、大友良英等が絶賛した、
という宣伝文のあおりがついていました。
ラインナップからいかにもアンダーグラウンドなイメージを抱きますが、
実際アンダーグラウンドな音楽だと思います。

 ピアノ、もしくはギターの弾き語りで歌われる歌は聖歌や童謡などのルーツを感じさせる
素朴で穏やかなメロディーを特徴としています。
一言一言きちんと発声した、高音がきれいな歌声で、聴いていると背筋が伸びてしまう
「きちんとした感じ」があり。

 アルバムには普段のライヴでもサポートしている、
吉田悠樹(二胡、マンドリン、リコーダー)、服部将典(コントラバス、リコーダー)
という二人のミュージシャンが参加しています。

 彼女のギターとピアノの音数は絞られており、歌がよく通っています。
ポロンポロンと幻想的な音色が新鮮なマンドリン、どっしりと落ち着いたコントラバス、
哀愁のメロディーを柔らかく奏でる二胡。
サポートの二人がシンプルな楽曲を彩っており、
暗闇に浮かぶカラフルな道筋が描かれたアルバム・ジャケット通りのサウンドが楽しめます。

 緩急を付けたアルバム構成などもなく、
ただ溜まっていた曲を並べただけという印象の地味なアルバムなのですが、
不思議とすんなり聴けてしまいます。
それはやはりシンプルな中でアレンジ(曲によって弾き語りまたはデュオになります)
を工夫しているからでしょう。

「城」


城、というのは自分の部屋のことなのかな。
せっかくなのでアルバムと同じトリオ編成のものをどうぞ、
と思ったら二胡を演奏している方が全く映っていません。これはかわいそうだ。
円盤の夏祭りってこんな感じなのですか。さすがだ。
それにしても、改めて映像で見ても省エネな演奏振りですね。

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#374
商業ベースの作品には絶対に出せない「手作り感」がいいですね。
#375 Re: タイトルなし
わんわんわん様 こんばんは
コメントありがとうございます。

> 商業ベースの作品には絶対に出せない「手作り感」がいいですね。

アングラ感と言う点では満点な彼女。
ジャケットと歌詞カードのイラストも
手作り感があっていいですよ。

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