Muddy Waters/Electric Mud
Muddy Waters/Electric Mud
1968年 アメリカ
『違いが分からない男のブルース・レビュー⑭』
満を持してマディ・ウォーターズが当コーナーに登場!
と思いきや、ロック・シーンにアピールしようと画策した
「エレクトリック」だったりします。
マディ・ウォーターズは40年代から活躍、
シカゴ・ブルース・シーンの形成に多大な働きをした偉人。
一応、個人名でありますが、
彼を含むマディ・ウォーターズ・グループ全体を指す言葉でもあり。
さて時は1968年。
既に50歳を超えていたマディ、その影響力はロック・シーンに於いても絶大だったそうです。
そのロック・シーンではサイケデリック・ムーヴメントが最盛期を迎え、
最も盛り上がっていた年でした。
所属レーベルの担当者は思いました。
「マディにジミヘンみたいなサイケデリック・ブルースをやってもらったらウケるんじゃないか」と。
「いやいや、そんな若いもんの音楽は俺には出来んよ、ウチのバンドでも無理だ。」
「大丈夫ですよ、先生。こっちでメンバーは用意しますので
先生は歌に専念していただければ。」スリスリ
「うーむ、そうかぁ。やってみるか、よし次はロックだ!」
という感じで、サイケデリック・ブルースに寄った
マディ・ウォーターズのアルバムが制作されることになりました。
マディ・ウォーターズのグループでの録音ではなく、
チェスが用意したお膳立てに乗っかって歌っただけのアルバムなのですが

内ジャケの雄姿からは、
結構ノリノリだった本人の心情がうかがえます。
68年のスタイルとしてはかなり古い感じが、またたまらないですね。
メンバーは以下。
Muddy Waters Vocals
Gene Barge Tenor Sax
Phil Upchurch Guitar
Pete Cosey Guitar
Roland Faulkner Guitar
Charles Stepney Organ
Louis Satterfield Bass
Morris Jennings Drums
チェスお抱えのシカゴ・ブルースマンもいるものの、
フュージョン系ミュージシャンが多勢を占めるクレジット。
ロック要素の強い音楽性のフィル・アップチャーチ、
電化マイルスと組んだことでも有名なピート・コージー辺りは
ロック・ファンにもなじみ深いかも。
収録曲は自身の代表曲、レパートリーを含むブルースの定番が並べられています。
その中で異彩を放っているのがストーンズのカバー「Let's Spend The Night Together」。
マディー・ウォーターズのレパートリーから名前を付けたグループだけに、
選ばれたということだそうですが、ブルース色の濃い初期ナンバーではなく
ドサイケな最新ナンバーをチョイスしたところにも、本作のコンセプトが感じられます。
前述通り、本作ではアメリカのジャズ系新鋭ミュージシャン達による、
ブルース・ロックの模倣大会が繰り広げられています。
既に若くはない御大のペースに合わせたのか、
アンサンブルがやたらともっさりしているのは気にかかりますが、
どっしりとした重量感は悪くありません。
個々の演奏では英アンダーグラウンドを研究している感がある、
黄昏た雰囲気のオルガンもナイスですが、
特にギターのジミヘンなりきりっぷりが素晴らしい。
実際には本家ジミヘンほどのくどさはなく、すっきりしているのですが
十分ブイブイうねっており、サイケデリック・ブルースたるサウンドを確かなものとしています。
そしてマディの歌唱は割とラフですが、楽しそうに歌っており
ロックとしてのパフォーマンスを意識してくれているのがうれしいです。
本来の入魂のヴォーカルとは若干異なるものの、これはこれでありでしょう。
本作を発端として以後数作、
マディ・ウォーターズはブルース・ロックへの接近を本格化させます。
「Let's Spend The Night Together」
1968年 アメリカ
『違いが分からない男のブルース・レビュー⑭』
満を持してマディ・ウォーターズが当コーナーに登場!
と思いきや、ロック・シーンにアピールしようと画策した
「エレクトリック」だったりします。
マディ・ウォーターズは40年代から活躍、
シカゴ・ブルース・シーンの形成に多大な働きをした偉人。
一応、個人名でありますが、
彼を含むマディ・ウォーターズ・グループ全体を指す言葉でもあり。
さて時は1968年。
既に50歳を超えていたマディ、その影響力はロック・シーンに於いても絶大だったそうです。
そのロック・シーンではサイケデリック・ムーヴメントが最盛期を迎え、
最も盛り上がっていた年でした。
所属レーベルの担当者は思いました。
「マディにジミヘンみたいなサイケデリック・ブルースをやってもらったらウケるんじゃないか」と。
「いやいや、そんな若いもんの音楽は俺には出来んよ、ウチのバンドでも無理だ。」
「大丈夫ですよ、先生。こっちでメンバーは用意しますので
先生は歌に専念していただければ。」スリスリ
「うーむ、そうかぁ。やってみるか、よし次はロックだ!」
という感じで、サイケデリック・ブルースに寄った
マディ・ウォーターズのアルバムが制作されることになりました。
マディ・ウォーターズのグループでの録音ではなく、
チェスが用意したお膳立てに乗っかって歌っただけのアルバムなのですが

内ジャケの雄姿からは、
結構ノリノリだった本人の心情がうかがえます。
68年のスタイルとしてはかなり古い感じが、またたまらないですね。
メンバーは以下。
Muddy Waters Vocals
Gene Barge Tenor Sax
Phil Upchurch Guitar
Pete Cosey Guitar
Roland Faulkner Guitar
Charles Stepney Organ
Louis Satterfield Bass
Morris Jennings Drums
チェスお抱えのシカゴ・ブルースマンもいるものの、
フュージョン系ミュージシャンが多勢を占めるクレジット。
ロック要素の強い音楽性のフィル・アップチャーチ、
電化マイルスと組んだことでも有名なピート・コージー辺りは
ロック・ファンにもなじみ深いかも。
収録曲は自身の代表曲、レパートリーを含むブルースの定番が並べられています。
その中で異彩を放っているのがストーンズのカバー「Let's Spend The Night Together」。
マディー・ウォーターズのレパートリーから名前を付けたグループだけに、
選ばれたということだそうですが、ブルース色の濃い初期ナンバーではなく
ドサイケな最新ナンバーをチョイスしたところにも、本作のコンセプトが感じられます。
前述通り、本作ではアメリカのジャズ系新鋭ミュージシャン達による、
ブルース・ロックの模倣大会が繰り広げられています。
既に若くはない御大のペースに合わせたのか、
アンサンブルがやたらともっさりしているのは気にかかりますが、
どっしりとした重量感は悪くありません。
個々の演奏では英アンダーグラウンドを研究している感がある、
黄昏た雰囲気のオルガンもナイスですが、
特にギターのジミヘンなりきりっぷりが素晴らしい。
実際には本家ジミヘンほどのくどさはなく、すっきりしているのですが
十分ブイブイうねっており、サイケデリック・ブルースたるサウンドを確かなものとしています。
そしてマディの歌唱は割とラフですが、楽しそうに歌っており
ロックとしてのパフォーマンスを意識してくれているのがうれしいです。
本来の入魂のヴォーカルとは若干異なるものの、これはこれでありでしょう。
本作を発端として以後数作、
マディ・ウォーターズはブルース・ロックへの接近を本格化させます。
「Let's Spend The Night Together」
マディ・ウォーターズの本気ストーンズ・カバー。
盆踊りみたいなサビの歌唱(何故かパーマン音頭を思い出す)には毎度ながら笑ってしまいます。
いやぁ、凄い解釈だ。
フィーンっていっておきゃあいいんだろって感じのオルガンもナイス。
ギターはこの曲では少し引っ込んでいます。
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とうとう御大が出ましたね。
このアルバムは最近になって評価が上がりましたよね。80年代頃は駄盤扱い
だったような気がします。そういう自分も最初聴いた時は「なんじゃこりゃ?」
でしたけれど。
>フィーンっていっておきゃあいいんだろって感じのオルガン
ほんとだ。改めて聴いてみると「フィーン」ってやってるだけです(笑)。
>何故かパーマン音頭を思い出す
(笑)。あぁ、ダメだ、次からこの曲聴いたら絶対頭にパーマンが浮かびます(笑)。