Brahms:Symphonie No.4 e-moll op.98/Wiener Philharmoniker:Kleiber

Brahms:Symphonie No.4 e-moll op.98/Wiener Philharmoniker:Kleiber
1980年 ドイツ
『そんなに落ち込まないで。』
 重い、重い、と重さばかりが強調されていたのでずっと聴かずじまいだったブラームス。
しかし避けては通れない巨匠。
ロマンティック度が高い、という評価を鵜呑みにして交響曲第四番から手を付けてみました。

 ブラームス(1833-1897)はドイツの作曲家。
ベートーベンを始め、ハイドンやモーツァルトなど
先達の演奏家へのリスペクトを示していたブラームス。
特にベートーベンへの思い入れは強く、
作曲家としてベートーベンの後継者としての評価を得ていたそうです。
ベートーベンの後継者として交響曲を書くことは命題でありながら困難な仕事。
当時、ベートーベンが残した9番までを持って
終結したかのような扱いであった交響曲という概念の復活。
プレッシャーも強く、結果4番しか交響曲を残せていません。
確かに「交響曲の続き、作ってくれよ」とか、みんなから言われたらやりづらいでしょうね。
特に第1番は生みの苦しみが大きかったようですが、
今回取り上げる第4番は老年期に書いた集大成的作品です。

 ブラームスは生涯、独身であり、フットワークの軽さを生かし、様々な作曲家と交流。
自身の創作活動の糧としました。
例えばヨハン・シュトラウス2世やドヴォルザークといった盟友、
あるいはリストやワーグナーのようなライバル関係など、
様々な交流を経て新しい音楽を吸収。
その結果、バロック音楽などルーツを大切にしつつ、
新しいロマン性を盛り込んだ、この交響曲4番が完成したということです。

 作曲家というのは偏屈で変わり者、交友関係も少ないというイメージがありましたが
ブラームスは積極的だったようです。
親友とも大ゲンカをしていたり、
多くの友人関係は破たんしていることから人付き合いが巧いわけではないようですが、
逆に言えば本音で接する誠実な人間だったのかもしれません。

 さて、今回はクライバーとウィーン・フィルによる有名盤を選びました。
取り敢えずの入門用とされるうちの一枚で、ザ無難チョイスでしょう。
完璧主義で作者の意向を汲むことに腐心する指揮者、クライバーは
ベートーベンでも数々の名演を残しています。

本作はジャケが印象的。
ブラームスって重いんだよね、という話のあとで、
この「今日は仕事失敗しちゃった」みたいな顔(銀色)を見るとハードルが更に上がります。
Brahms-S4-Kleiber-japan-edition.jpg


「Symphonie No.4 e-moll op.98」
 

凛々しくキビキビした演奏で、一気に聴かせてくれます。
(このキビキビした早さが好みに合わない人もいるのかもしれません。)
ロマンチックな旋律はそのままにダイナミズムが強調されており、迫力に圧倒される40分間。
すっきり聴けるのも魅力です。



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コメント一覧

#354 No title
あぁ、やばいですね。
酒を飲みながら聴いているので
このロマンティックなメロディーに心が持って行かれます。
没頭して聴いているだけあって、甘いメロディー甘い対旋律、ダイナミクスや表情のつけかたなど、聴いた後でものすごく疲れます。

酒が入ると感情移入しすぎですなぁ。
#356 Re: No title
わんわんわん様 こんばんは

コメントありがとうございます。

> 酒を飲みながら聴いているので

そんなにクルものなのですか。
あんまり家で酒は飲まないのですが・・・・・・ちょっと真似してみようかな。



> あぁ、やばいですね。
> 酒を飲みながら聴いているので
> このロマンティックなメロディーに心が持って行かれます。
> 没頭して聴いているだけあって、甘いメロディー甘い対旋律、ダイナミクスや表情のつけかたなど、聴いた後でものすごく疲れます。
>
> 酒が入ると感情移入しすぎですなぁ。

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