いずみたく/このままでいいのだろうか

いずみたく/このままでいいのだろうか
1971年 日本
『大作曲家の自作自演盤』

 金曜日の夜に『このままでいいのだろうか』なんてアルバムを聴く、
そんな自称「メンタルが強い男」GAOHEWGIIが、素敵な昭和フォークをご紹介。

 いずみたくは70年代から活躍する作曲家。
歌謡曲、フォークソング、CMソング、アニメソング、ミュージカル、童謡、校歌、交響曲と
様々なジャンルで活躍していました。
代表曲としては(オレ、コピーペースト、頑張る!)

太陽がくれた季節、帰らざる日のために、もーれつア太郎、夜明けのうた、ゲゲゲの鬼太郎、
見上げてごらん夜の星を、夜明けの唄、いいじゃないの幸せならば、いい湯だな、
手のひらを太陽に(作詞:やなせたかし)、伊東に行くならハトヤ、
『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のテーマ曲、チョコレートは明治

などがあります。
インパクト抜群、オリジナリティー溢れる楽曲を量産しており、
まさしく日本の音楽史を作った偉人です。

 いずみたくはもともと、50年代には演劇で活動しており、
そこで様々な民族音楽に触れたことがきっかけとなり、
日本の音楽を創作しようと思い立ったとのこと。
その後、60年代初頭にはCMソング作家として成功し、
タレントの育成、ミュージカル制作などより活動の場を広げていきます。
そして71年、満を持してリリースされた自作自演作が本作となります。
ちなみに連名名義で『美しい地球』というアルバムもありますが、
ソロ名義では本作が唯一のアルバム。

 上にあげたような有名曲は一切収録されていないため、やや影が薄いアルバム。
実際、CMソングでの明るい大衆指向とは異なる、暗くパーソナルな作風です。

自身の歌にピアノ、フルート、ドラムを加えた、
のどかなアコースティック・サウンドで録音されています。
 「歌はドラマである」という彼自身が持つ哲学と、
日本への素朴な愛情溢れるメッセージが詰まっており、独創的な世界観を楽しめます。
12曲中5曲は作詞家を起用していますが、自身の作詞では
苦境を受け入れて前向きな打開策を見出そうとする力強さが印象的。
泥臭さが素敵です。
ちなみにタイトル曲「このままでいいのだろうか」は祖国の現況を憂うのならば
行動を起こさなければならない、という若者へのメッセージが込められていました。
その言葉通り、後年いずみたくは議員として活動することになります。

 正直、今聴くと古臭さを感じる音楽ですが、
独特の熱気が詰まっており、時代の資料として楽しむには十分楽しむことが出来ます。
2011年に廉価で再発されており、今なら999円で買えるようです。廃盤になる前に是非。

参考動画(本作の曲は入っていません)
「《吹奏楽コンサート》いずみたくヒット曲メドレー 」

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