The Dowling Poole/Bleak Strategies
The Dowling Poole/Bleak Strategies
2014年8月 イギリス
『「イギリス臭くてしょうがない」
新作ロック/ポップスをご希望ならば、今はこれしかない!』
能天気なコーラスと英国らしい捻くれたメロディー、目まぐるしい転調。
ELOやXTC、あるいはスパークスを彷彿とさせる捻くれ英国ポップ・サウンドに、
一発で心奪われました。
そのグループの名はダウリング・プール。
所属インディ・レーベル、シュガー・バッチ・レコーズは宣材文でこう述べています。
「ダウリング・プールのデビュー・アルバム『Bleak Strategies』。
このアルバムからはXTC、ブラー、10cc、キンクス、ビートルズ、
といったポップの巨匠の影響が感じ取れる。
それは英国ポピュラー音楽の真髄と言うべきものなのだ。」
これは熱い!

ダウリング・プールはウィリー・ダウリングとジョン・プールという、
イギリス出身のシンガー・ソングライター二人による、デュオ。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが(マニアですね、旦那)、
二人ともワイルドハーツの元メンバーであり、ワイルドハーツ脱退後、
ウィリーはハニー・クラック、ジョンはカーディアックス、といったグループで活躍していました。
今回は二人が組んでの再出発アルバムという訳です。
ワイルドハーツ・ファンにはうれしいニュースですが、
実際のところ自分はその情報は後で知った次第であり、
本作はワイルドハーツ関連という小さな括りで済ますには
もったいないクオリティーを持っています。
音楽性は前述した通りの、コーラスたっぷり(パパパ・コーラスも山盛り)の捻くれ英国ポップ。
ハニー・クラックからの連続性を感じますが、あそこまでパンキッシュな攻撃性はなく、
甘さが強調されているのがポイントです。
抜きんでた個性は無いヴォーカルながら息のあったハーモニー、
柔らかく包み込まれるファンタジックなメロディーと目まぐるしい転調で一気に聴かせます。
ハーモニーの緻密な構成力などからは、ジェントル・ジャイアントを彷彿させ、
プログレッシヴ・ロックな魅力を発揮しているのもポイント。
デュオですがプログラミングなどを駆使して、きっちりバンド・サウンドを再現しています。
正直、臨場感では本物のバンドには及ばないものの
古き良きスタジオ実験の数々を踏襲しており、気になりません。
あのハニー・クラックの唯一作と渡り合えるクオリティーであり
(普遍性と言う部分では今作の方が上)、ジンジャーの新作も霞む完成度。
何故か、日本語のレビューが一切ない状況ですが、
「イギリス臭くてしょうがない」新作ロック/ポップスをご希望ならば、今はこれしかない!
ジェリー・フィッシュのファンにも是非。
「Hey Stranger」
2014年8月 イギリス
『「イギリス臭くてしょうがない」
新作ロック/ポップスをご希望ならば、今はこれしかない!』
能天気なコーラスと英国らしい捻くれたメロディー、目まぐるしい転調。
ELOやXTC、あるいはスパークスを彷彿とさせる捻くれ英国ポップ・サウンドに、
一発で心奪われました。
そのグループの名はダウリング・プール。
所属インディ・レーベル、シュガー・バッチ・レコーズは宣材文でこう述べています。
「ダウリング・プールのデビュー・アルバム『Bleak Strategies』。
このアルバムからはXTC、ブラー、10cc、キンクス、ビートルズ、
といったポップの巨匠の影響が感じ取れる。
それは英国ポピュラー音楽の真髄と言うべきものなのだ。」
これは熱い!

ダウリング・プールはウィリー・ダウリングとジョン・プールという、
イギリス出身のシンガー・ソングライター二人による、デュオ。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが(マニアですね、旦那)、
二人ともワイルドハーツの元メンバーであり、ワイルドハーツ脱退後、
ウィリーはハニー・クラック、ジョンはカーディアックス、といったグループで活躍していました。
今回は二人が組んでの再出発アルバムという訳です。
ワイルドハーツ・ファンにはうれしいニュースですが、
実際のところ自分はその情報は後で知った次第であり、
本作はワイルドハーツ関連という小さな括りで済ますには
もったいないクオリティーを持っています。
音楽性は前述した通りの、コーラスたっぷり(パパパ・コーラスも山盛り)の捻くれ英国ポップ。
ハニー・クラックからの連続性を感じますが、あそこまでパンキッシュな攻撃性はなく、
甘さが強調されているのがポイントです。
抜きんでた個性は無いヴォーカルながら息のあったハーモニー、
柔らかく包み込まれるファンタジックなメロディーと目まぐるしい転調で一気に聴かせます。
ハーモニーの緻密な構成力などからは、ジェントル・ジャイアントを彷彿させ、
プログレッシヴ・ロックな魅力を発揮しているのもポイント。
デュオですがプログラミングなどを駆使して、きっちりバンド・サウンドを再現しています。
正直、臨場感では本物のバンドには及ばないものの
古き良きスタジオ実験の数々を踏襲しており、気になりません。
あのハニー・クラックの唯一作と渡り合えるクオリティーであり
(普遍性と言う部分では今作の方が上)、ジンジャーの新作も霞む完成度。
何故か、日本語のレビューが一切ない状況ですが、
「イギリス臭くてしょうがない」新作ロック/ポップスをご希望ならば、今はこれしかない!
ジェリー・フィッシュのファンにも是非。
「Hey Stranger」
プログレッシヴ度が高い曲です。
ふわふわとした音色のキーボードと、分厚いコーラス・ワークが印象的。
ドラマティックでファンタジー色溢れる展開は、ジェネシスを彷彿とさせます。
データ配信は始まっていますが、
CDは8月26日からAMAZONなどで流通開始するようです。
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