Spoon/They Want My Soul

Spoon/They Want My Soul
2014年8月 アメリカ
『エッセンスを整理整頓する巧さはベテランならでは』

 天邪鬼で、おまけに世の流行音楽に疎いためでしょうか。
youtubeの動画再生回数が20万を超えるような、
そんなビッグでメジャーな音楽には縁遠い自分です。
しかし、このスプーンというグループ(もちろんビッグでメジャー)の新作には参りました。
絞った音数で紡がれるキャッチーなメロディー、
「Wild Thing」を彷彿とさせる原始的ギター・リフを多用したスタジアム・ロックな佇まい、
エレクトロ要素の融合など洗練されたアレンジ、
と21世紀のロックな雰囲気がムンムン。
しかしながら、50年代R&Bを彷彿させる弾けたリズムや、
英ロックやパワー・ポップからの影響も伺える伝統的なキャッチーさが、
枯れ気味のおっさんのロック魂にも届きました。これは買おうと!

 スプーンはテキサス州オースティン出身のロック・グループ。
キーボードを含む4人編成です。
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もう本作で8枚ものアルバムをリリースしているベテランでした。
全く知りませんでした。
前々作『Ga Ga Ga Ga Ga』で全米10位のセールスを記録して以降、
フジロックなどの大型フェスへの出場やピッチフォークでの高評価など、
どんどん名を広めているそうです。
これまでの作品は未聴ですが(既に多く更新されている)本作のレビューから察するに、
これまでのモダンなポスト・ロック路線からシンプルなロックへとシフトしている、
というのがポイントらしいです。(今日はいつになく、ふわっとしています!)

 音楽性については前述しましたが、
ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイドなどのクラシック・ロックのマナーと、
オルタナティヴ・ロック以降のマナー、そしてエレクトロ要素がごった煮されているのが特徴。
こういった音楽性は得てして、個性がもやもやしてしまうもので、
実際アルバムはとてもバラエティーに富んでいます。
ただ、音数を絞ってそれぞれの楽曲で持ち味を整理してあるのでとてもすっきりした聴き心地。
この辺りは 彼ら自身がシンプルなロックンロールというテーマを軸に据えたこと、
そしてデイヴ・フリッドマン、ジョー・スキャパレリという大物プロデューサーを起用したことが
大きかったのでしょう。
そして、もちろんベテランだからこそ出来るバランス感覚も素晴らしい。

 新しさを感じさせつつ、シンプルで普遍的な魅力を放つ素晴らしいアルバムでした。

「Rent I Pay」

 シンプルなロックンロールで、ストーンズ度及びトロッグス度が高い、オープニング・ナンバー。
シンプルなリフに終始していますが、
サビではグネグネとうねりオリジナリティーを発揮しています。

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コメント一覧

#309 No title
GAOHEWGIIさん こんばんわ

このアルバム気に入ったみたいで、なんか嬉しいです笑
#310 Re: No title
サム様 こんばんは

コメントありがとうございます。
そうなんですよ、たまにはこういうのも聴いちゃいますよ。
実際、おっさんロックファンにも受け入れやすい音楽だと思います。


> GAOHEWGIIさん こんばんわ
>
> このアルバム気に入ったみたいで、なんか嬉しいです笑

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