bonobos/HYPER FOLK

bonobos/HYPER FOLK
2014年3月 日本
『シンフォニック路線を極めた(と思いたい)アルバム』

 本日は発売からだいぶ経ってしまったボノボの新作を遅れませながらご紹介。

 レゲエ、ダブ系グループとしてスタートしたボノボも結成から10年以上を経て
音楽性が随分変貌してきたようです。
一番の特長は管弦楽隊をフューチャーしたシンフォニック要素でしょう。
「オリハルコン日和 」辺りから浸透させてきた要素ですが、
そこから数えた3枚目を経た本作(通算6枚目)ではかなりこなれてきた印象を受けます。

 レゲエ、ダブをベースとして、エレクトロ、シンフォニック、カントリーなど様々なエッセンスが
かわるがわる注入されているサウンドは幻想的で、おめでたい雰囲気に包まれたもの。
浮遊感あるヴォーカルは健在。
アンサンブルではダイナミックで開放的な吹きっぷりの管楽隊、そして腹に響くドラムが
キーボードや弦楽隊などを加えた9人編成オーケストラを牽引している印象です。
アンビエント要素の強い楽曲に浸っていれば、続いて美しいメロディーが軸となった
バラードが登場、という風に構成が考えられており、聴きやすさも抜群。

ただ、様々な要素を詰め込んだが為に
単純に理解できる音楽性でなくなってしまったことは確か。
全編浴びてこそ、初めて完結するという意味でお手軽に摘まんでしまうのは
憚られる雰囲気もあり。
分かりやすさという点では初期作に軍配が上がると思います。

 そういう側面もありますが
既存の音楽とは異なる新しいものを、というチャレンジ精神と
幅広い要素をまとめ上げるバランス感覚が両立しており、
「頭いい人が作る音楽だなぁ」と感心させられること請け合いです。
大作ならではのダイナミックな聴きごたえと心地よい疲労感が味わえるアルバム。
ライヴで全編通して再現することを前提に作られているとも思える
統一感もポイントです。
「ドラマティック劇場」なスタイルは本作で極めたといってもいいでしょう。

「グッドモーニング・マイ・ユニコーン」


皆でシンガロング、お祭りムード、そしてシンフォニック、
とボノボらしさが詰まったリーダー・トラック。
素朴で民謡度が高いメロディーを、見事ドラマティックに装飾しており、気分爽快です。
ファンタジックなイラストも素晴らしい。
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