DRAWNERS/Drawners

DRAWNERS/Drawners
2014年1月 アメリカ
『ウェールズ出身にして、NYで活躍。
活きのいいガレージ・バンド登場』
 

 試聴して「おっ、これいいな!」と思ったのですが、決め手に掛けてキープ。
半年以上経過した後まだまだ忘れ去ることが出来ず、気になっていたので購入してみました。
半年寝かせてから購入というパターンは、個人的にも久しぶりのことなので、楽しみです。
意気込んで試料採集を開始したところ、ピッチトークのぼちぼちレビュー(5.8点)を発見。
テンションが下降気味ですが、気を取り直していきましょう。

 リーダーはウェールズ出身マシュー・ヒッツ。
彼がニューヨークで結成した4人編グループがドロウナーズです。本作がデビュー・アルバム。
彼らにはアメリカン・ウェルシュ・インディーズ・バンドという肩書きが付けられています。
ストロークスなどに代表される荒々しいガレージ感覚と、
ウェールズ特有の大らかで叙情的なメロディーが同居したサウンドは、
正しく肩書き通りのものと言えるでしょう。
Drowners.jpg

 そんな彼らの魅力は楽曲群に集約されています。
荒々しい疾走感の中に、キャッチーなメロディーを散りばめているのが印象的。
ピッチトークではラジオ・オリエンテッドみたいなことが書かれていましたが、
確かにその通りだと思います。
一際優れたキラー・チューンこそ無いものの1分から2分にまとまったコンパクトな作りで、
12曲29分が一気に駆け抜ける。
その潔さは、ジャムやクラッシュなどの初期名作群に通じるものです。

 一方で不満な点は個性が足りないこと。
演奏はガレージ・リヴァイバルの伝統をなぞったもので、
英国らしいスタイリッシュさが残っている分ややこぢんまりとしている印象です。
ヴォーカルも少しざらついたワイルドな声質であり魅力的であるものの、
これもフォーマット通り。
元気があるピチピチしたガレージ・ロックを楽しむには
十分のパフォーマンスであるというフォローはしたいところですが、
もう一つトンガったポイントが欲しかったです。

 とは言え、最近イギリスの若手を聴いていないなぁ、という僕を
(NY拠点ですが)久しぶりにワクワクさせてくれたアルバム。
2年以上掛けて練っている作曲面では高いポテンシャルを発揮しているので、
セカンド以降が楽しみです。
溌剌としたイメージの曲が多い本作は春こそベストマッチですが、
ライヴに向かう電車の中で聴いたりするのも乙。
イギリスの若手を探している同志の皆さんには、リストに加えていただきたい一枚。

「Luv, Hold Me Down」


リーダー・トラックの一つである、疾走するガレージ・ナンバー。
バンドのツアー風景を映したロード・ムービー的ビデオ・クリップが、あまりにも普通。
刹那的な楽しさは伝わってくるので良しとしましょう。
ルックス面は上々であり若い音楽ファンからは着実に支持を集めている様子です。

「A Button On Your Blouse」


もう1つ、ダークでアンニュイなナンバーもどうぞ。
静かに燃えるコーラスで、少しU2を思い出しました。
エンディングのラジオから流れてくるような音色のエレキギター・ソロも、おセンチでいいです。

もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ アメリカロック

トラックバック一覧

コメント一覧

#295 No title
GAOHEWGIIさん こんにちわ

このバンド、気になっていました。
動画で聴いてみましたが、確かに安定した良さを感じるものの、もう一つ突き抜けた部分も欲しいですね。
ともあれこれからを期待したいバンドな気がしました。
#296 Re: No title
サム様 こんにちは

コメントありがとうございます。

このバンドのいでたちとバンド・ロゴは
一定のファンのツボをついてくると思いますので・・・・・・
サムさんなら確かに興味を惹かれそうではありますね。

ピッチフォークのレビューもなかなかやります。





> GAOHEWGIIさん こんにちわ
>
> このバンド、気になっていました。
> 動画で聴いてみましたが、確かに安定した良さを感じるものの、もう一つ突き抜けた部分も欲しいですね。
> ともあれこれからを期待したいバンドな気がしました。

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する