フェルディナント・フォン・シーラッハ/コリーニ事件

フェルディナント・フォン・シーラッハ/コリーニ事件
2011年 ドイツ
酒寄進一訳 203p 読書期間2日
『覆水盆に返らず』

 今回は久しぶりに戻ってきた推理小説ゾーン。
自分に馴染みがある訳者であり、人気があるということで借りてみました。

 あらすじは、
2001年ベルリン。イタリア人のコリーニが殺人容疑で逮捕された。
被害者はある実業家。
新米弁護士のライネンが、弁護をかって出るものの
コリーニは動機を一切語らず、被害者が少年時代の親友の祖父であることを知る。
ベテラン弁護士、マッティンガーとの攻防戦の果てに明らかになる真相とは!
という感じです。

 以下、感想はネタバレを含みますのでご注意ください。



 ナチ独裁政権下での処刑と、それにまつわる復讐の話です。
国がそれに纏わる犯罪を全て時効にしてしまう、という仕業に驚きました。
結局、登場人物たちは歴史に翻弄されているだけで
それぞれ手酷く傷つきます。
悲劇を伝える、というだけでなく、ライバル弁護士マッティンガーとの対決も含め、
登場人物の生き生きとした姿も描かれているのもポイント。
200pという手頃なページ数であり、且つ読みやすい訳ですらすらと読めてしまいます。

 ミステリーとしてはどんでん返しも謎も無いに等しいので物足りないと感じるはず。
最初から物語として触れていけば、より楽しめるでしょう。
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