The Proper Ornaments/Wooden Head

The Proper Ornaments/Wooden Head
2014年7月
『陽炎の如き、ぼやぼやサイケ』

 サイケデリック・ポップ・デュオ、プロパー・オーナメンツのデビュー作『Wooden Head』。
 
 プロパー・オーナメンツはアルゼンチンのシンガーソングライター、マックス・クラップ、
UKインディー・ポップの雄、ヴェロニカ・フォールズのメンバー、ジェイムズ・ホーア
の二人によって2010年、ロンドンにて結成されました。
ちなみにバンド名はフリー・デザインの曲(1967年)よりインスパイアされたとのことです。

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なかなかの影使い!

 音楽性は気怠いコーラス・ハーモニーと幻想的でポップなメロディーが
印象的なサイケデリック・ロック。
サウンド面ではシューゲイザー要素満点の轟音ギター、
そしてざらついたビートが主役となっています。

 彼らの音楽には
1)米サイケポップ愛がもたらす、とろけるようなアンニュイ・ウェーヴ、
2)南米サイケ由来の素朴でルーズなビートルズ信仰、
3)イギリスのグループらしいスタイリッシュな曲進行、
という3つの要素があります。

1)米サイケポップ愛がもたらす、とろけるようなアンニュイ・ウェーヴ
 フリー・デザインの曲からバンド名を決めたことからも米サイケポップへの愛情は深く、
幻想的なメロディーのそこかしこから、その影響を感じ取ることが出来ます。
そのメロディーからもたらされる、けだるい幸福感は、まさしく60年代由来。

2)南米サイケ由来の素朴でルーズなビートルズ信仰
 ペルーのビートルズ、ウィー・オール・トゥゲザーに代表されるように、
南米にもビートルズの影響は届いていました。
彼の地では、よりパーカッシヴ、ルーズな音楽として伝播していたようです。
プロパー・オーナメンツの音楽もルーズなグルーヴを特徴としており、
これはアルゼンチン出身のマックス・クラップによるインプットなのかもしれません。

3)イギリスのグループらしいスタイリッシュな曲進行
 古き良きブリティッシュ・ビートやロンドン・パンクの流れを汲む、
シンプルなギターリフが土台を支えています。
概ね2分台というコンパクトな構成も好印象です。

 前述した通り、これら3要素で構成されつつも、アレンジは現代的なロック・サウンド。
若いロック・ファンにも大いに刺激を与える音楽だと思います。

「Summer's Gone」
 

「夏はいってしまった」訳はなく、まだ始まったばかりの今日この頃ですが、
この曲はいい曲です。
ヴォーカルの弱さをエコーでごまかすと同時にサイケデリック感upで一石二鳥という仕組み。
ぼややーーん、としたこのグループの良さも分かるかと思います。
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