エリナー・ファージョン/ムギと王さま

エリナー・ファージョン/ムギと王さま
1959年 イギリス 283p 石井桃子訳
『あやしいものじゃありません。
ちょっと、おっさんが童話を借りに来ただけです。』


 久しぶりに童話の作品集というものを借りてみました。
何故、これが借りたい本のリストに記されていたのか分かりません。
何のやましいことがあるものか、
堂々と童話コーナーへ行き、お母さん方の視線を浴びてやりました。
実際、キツイですね。

 さて、内容です。
いかにもイギリスらしい王族の話が半分以上を占めており、残りも妖精や巨人など、
ファンタジー要素が強いものが並んでいます。
童話らしく繰り返しの手法が多用された文章は、
さすがに退屈に思える瞬間もあります。
物語は淡々としたものが多いのですが、
のんびりとした風情がある世界観はなかなか楽しめます。
童話につきものの、教訓などは表に出ずに上手に隠されているのも素晴らしい。
まぁ、時々「これは何を言いたかったんだ?」となることもありますが、
そこはお国柄の違いということで、理解できないこともあるでしょう。

 それにしてもここで描かれている、
王族たちの悪意のないわがままぶりと、
それを自然に受け入れている民衆、という対比は印象的。
階級の概念がまだまだ歴として残っている、イギリスならではの考え方が垣間見えて興味深いです。
なるほどー、こういうのを読んで大人になるのかぁ。
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