ARRIVAL/Arrival (2nd)

ARRIVAL/Arrival (2nd)
1972年イギリス
『鍵盤とストリングスで上品ファンク・サウンド』

 思いのほか、面白いアルバムだったファーストに気を良くしてセカンドも取り上げてみます。
残念ながらというか当然というか、あのような変態R&Bサウンドが受け入れられるはずもなく、
レーベル移籍を経て仕切りなおしたセカンドな訳ですが、タイトルはまたセルフ。
紛らわしいです。まぁ売れなかったからこそ、ということでしょう。

 さて、セカンドですがメンバーが前作の7人から14人へと大幅増員されています。
前作ではヴォーカル兼任だったトニー・オマリーはキーボード専任となり、
ヴォーカルは3人に減っています。
ヴォーカル3人、キーボードを含むバンドが4人、オーボエ、フルートを含む管楽器隊が5人、
ストリングス・アレンジメント1人という内訳。
(ベースは途中で交代したため、二人クレジットされています。)

 カバーは1曲(グロリア・ニセンソンの「Family Tree」)だけで、
他はオリジナル曲で埋められています。
既にサイケ、プログレの要素は抜けていますが
ソウル、R&Bの影響を咀嚼したファンク・ロックという風情。
ストリングス・アレンジが敷かれており、ロマンティック成分が増量しています。
またオルガンも効いており、ゴスペル・ライクな曲が増えているのも特徴。
メンバーが倍増したため、サウンドには厚みが加わっています。

 その変貌ぶりから、ファーストとは別グループと言っていいでしょう。
サウンドはグッと洗練されており、
ココモに通じるファンキーなアンサンブルは既に完成しています。
インパクトではファーストに及ばないものの、
英ファンクものとしては十分魅力的なアルバムです。
ストリングスの使い方にイギリスっぽさが多く残っており、
そこでココモとは異なる味わいが感じられます。

尚、CDには当時のシングル曲として
ジミー・ウェブやスティーヴィー・ワンダーのカバーが追加されています。

「(Let My Life Be Your) Love Song」


ジミーウェブのカバー。
とは言え、ジミー・ウェブにこんな曲あったっけ・・・・・・と調べてみたところ、
どうやらグレン・キャンベルへの提供曲だった模様。オリジナルはこちら
オリジナルにも負けないドラマティックさを持っている一方で、
ストリングスとコーラス、ピアノによって爽やかさがアップしています。
清廉で力強い歌声も見事で、
フィメール・トラッドものを集めているファンにもおすすめ出来るレベル。
ちなみにこの曲はシングルのみの曲ですが、再発された2枚組CDには収録されています。
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