三輪二郎/III
三輪二郎/III
2014年6月 日本
『室内楽度アップ、夏バテ仕様の新作』
楽しみにしていた三輪二郎の新譜を聴いたのでレビューしたいと思います。
横浜出身のフォーク&ブルース自作自演歌手兼ギタリストであり、本作はサード・アルバム。
プロデュースを沢田穣治が、
録音、ミックス、マスタリングを中村宗一郎がそれぞれ担当しています。
前作川本真琴が参加していた女性ゲスト枠には大森靖子が収まっており、
デュエット曲も収録されています。
またセカンドは弾き語りでしたが、今回は自身のグループ、マザー・コンプレックス
(三輪二郎、沢田穣治、マルコス・フェルナンデス)での録音となっています。
他にゲストとしてバイオリン奏者向島ゆり子、コーラスmmmが参加。
所謂昭和フォークの系譜を引き継いだ音楽性で、
日常の歌をコツコツと歌い溜めて発表してくれています。
それはアメリカのフォーク、ブルースを規範としており、
刺激はないものの、気取らない人柄がにじみ出たじんわり染みるいい歌です。
大物然としたクレジットに驚くものの、やっていることは変わらずなのて、ほっとしました。
ジジくさいフォーク、ブルースながら等身大の愛嬌があるのも相変わらず。
渋い音楽性ながらとっつきやすいと思います。
そんな中、
マザー・コンプレックスによる室内楽的なくつろいだ演奏は新鮮な魅力となっています。
自身によるブルージーなギターももちろん素晴らしいですが、
あっけらかんと跳ねるフィドル(ゲスト:向島ゆり子)がこもりがちな熱を冷ます効果をもたらしており貢献大。
例えるなら真夏の扇風機前で甲子園TV鑑賞。夏バテ感たっぷりでいいです。
このあたりは現代音楽などアヴァンギャルドなものからポップスまで幅広く手がける
プロデューサー沢田穣治の仕事振りも光ったのでしょう。
ファースト、セカンドの時の「素材のままお届け」とは異なる味わいがあり。
「ダブル・ファンタジー」
2014年6月 日本
『室内楽度アップ、夏バテ仕様の新作』
楽しみにしていた三輪二郎の新譜を聴いたのでレビューしたいと思います。
横浜出身のフォーク&ブルース自作自演歌手兼ギタリストであり、本作はサード・アルバム。
プロデュースを沢田穣治が、
録音、ミックス、マスタリングを中村宗一郎がそれぞれ担当しています。
前作川本真琴が参加していた女性ゲスト枠には大森靖子が収まっており、
デュエット曲も収録されています。
またセカンドは弾き語りでしたが、今回は自身のグループ、マザー・コンプレックス
(三輪二郎、沢田穣治、マルコス・フェルナンデス)での録音となっています。
他にゲストとしてバイオリン奏者向島ゆり子、コーラスmmmが参加。
所謂昭和フォークの系譜を引き継いだ音楽性で、
日常の歌をコツコツと歌い溜めて発表してくれています。
それはアメリカのフォーク、ブルースを規範としており、
刺激はないものの、気取らない人柄がにじみ出たじんわり染みるいい歌です。
大物然としたクレジットに驚くものの、やっていることは変わらずなのて、ほっとしました。
ジジくさいフォーク、ブルースながら等身大の愛嬌があるのも相変わらず。
渋い音楽性ながらとっつきやすいと思います。
そんな中、
マザー・コンプレックスによる室内楽的なくつろいだ演奏は新鮮な魅力となっています。
自身によるブルージーなギターももちろん素晴らしいですが、
あっけらかんと跳ねるフィドル(ゲスト:向島ゆり子)がこもりがちな熱を冷ます効果をもたらしており貢献大。
例えるなら真夏の扇風機前で甲子園TV鑑賞。夏バテ感たっぷりでいいです。
このあたりは現代音楽などアヴァンギャルドなものからポップスまで幅広く手がける
プロデューサー沢田穣治の仕事振りも光ったのでしょう。
ファースト、セカンドの時の「素材のままお届け」とは異なる味わいがあり。
「ダブル・ファンタジー」
リーダートラックは大森靖子参加曲。
ここのところ、ご無沙汰だったドローンとした大森靖子が戻ってきているのはナイス。
歌詞を見ないと所々、何を歌っているのか分かりませんが
夜の居酒屋でクダを巻いているかのような雰囲気がいいです。
そしてフィドルはやっぱり大活躍。夜を増幅させています。
クリップの後半、なかなか怖かったです!
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