hideyuki hashimoto/home

hideyuki hashimoto/home
2014年2月
『こんな田舎があったらなぁ』

 以前、エゴ全開記事『おれの地方賞』で取り上げたピアニスト、Hideyuki Hashimoto。
彼の新作が実はとっくに出ていたことに気づいたので、
遅ればせながら紹介したいと思います。

 大阪府出身香川県在住のピアニスト、作曲家。
本作は瀬戸内海の島々を舞台に開催された、瀬戸内国際芸術祭2013を通じて
制作されたアルバム。

 瀬戸内海に浮かぶ小さな島の小学校に眠っていた、
アップライト・ピアノを用いて窓を開け放して録音したとのこと。
前作までの即興演奏とは異なり、
島での暮らしを切り取った様々なことを題材にした24曲が並んでいます。
様々な自然音が溶け込んでおり、島の小学校ののどかな空気感を感じ取ることができます。
前作同様に、環境音楽として機能するピアノ・ソロ作としての魅力は健在。

 即興でない分、構成もきちんとまとめられており、これまでよりも聴きやすい印象。
雅楽や、童謡、ユーミンなどを彷彿とさせるメロディーが特徴で、
郷愁を誘う叙情味が心を落ち着かせてくれます。

 それぞれ「道」「海」「山」「ポスト」(実際はローマ字表記)など、
楽曲のモチーフをタイトルにしており、作者の意図を想像するのも楽しい聴き方だと思います。
ほとんどの曲が1〜2分台の小品であることもポイントで、
モチーフ次々に変化していくので聴いていても飽きません。
ただ心地よいので大概は途中で眠りについてしまうことになりますが・・・・・・。

普段はピアノ・ソロというと、超絶テクニシャンのクラシックばかりを聴いていますが、
こういった音の響きが波紋となって広がるような、
優しい作品にも他には得難い魅力があると感じました。

 入門作としてもおすすめです。

「toki」


「時」、島の時間はゆっくりと流れるということでしょうか。
アルバムは恐らく1日の時間軸通りに作られており、この曲は前半にあるため
午前10時頃かな、と想像してみました。どうでしょう。
もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ 日本ピアノ

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する