トマス・H・クック/闇に問いかける男

トマス・H・クック/闇に問いかける男
村松潔訳
2003年初版 アメリカ

393P 読書日数3日

『どっちを向いても不幸』

最初に謎を提示して過去を追憶しながら、
徐々に謎が明らかになっていくというスタイルの「記憶」シリーズが
有名な重鎮ミステリー作家、クックの小説。

今作は昔、流行った海外ドラマ「24」のように時間と共に、
3箇所ほどの出来事が同時進行していくという手法が取られています。
タイムリミットが迫る少女殺害の容疑者の取り調べ、
容疑者の生い立ちを調べるべく育った土地へ向かう刑事、といった具合に。
その中にゴミ収集業者の日常が挟み込まれており、
「この関係ない描写は何なのだろう・・・」と思っていると・・・

クックは話の進行のさせ方がとても上手であり、加えて今回の訳者さんもテンポを殺さず
バッチリ訳しているので読みやすかったです。

容疑者が犯人なのか違うのか、最後まで振り回されてしまい、完全に術中にハマりました。

救われないラストが多く、読了後、陰鬱になるのが魅力でもあるクックですが、
今回もなかなかのひどさで素敵です。

数タイトル訳者の相性が悪かったのか、受けいられなかったタイトルもありましたが、
クック作品には当たりが多く、まだまだ読み続けなければ、と気持ちを新たにしました。

初心者にはまず「緋色の記憶」をおすすめします。
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