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Jarekus Singleton/Refuse to Lose

Jarekus Singleton/Refuse to Lose
2014年5月 アメリカ
『違いが分からない男のブルース・レビュー⑨』
 
 もともと、このコーナーはブルースの勉強という名目だったのですが、
ちょうど素晴らしいブルース新譜に出会ってしまったので今回はそれを紹介したいと思います。

 実際のところ2014年現代においても、
新人ブルースメンは大量に生まれていることは知っていました。
ただ正直なところ、
その数が膨大なあまりそれぞれの個性まで掘り下げるに至っていないのが現状。
そんな中、ふと耳に止まったのが今日ご紹介するジャレカス・シングルトンというわけです。

 1984年生まれ、ミシシッピ州クリントン出身。
祖父が教会を運営しており、
ゴスペル音楽に親しんだ家庭で育てられた彼は9歳にしてベース・ギターを与えられ、
叔父から音楽の手ほどきを受けました。
やがて楽器をギターに持ち替えた彼はブルースへと傾倒。
三大キングやスティーヴィー・レイ・ヴォーンといったブルースのジャイアントはもちろん、
ポピュラー・ミュージックも同時に楽しんでおり、
ある時はブラッド•ペイズリーのギター・テクニックに痺れたり、ある時はジェイ•Zトゥイスタのラップに感化されたりと、
幅広く音楽を聴いていたようです。
ただし、15歳までの彼にとって音楽は趣味でしかなく、
彼はギタリストである前に優秀なバスケット・ボール・プレイヤーでした。
スポーツ特待で高校に入学、NBAプレイヤーとして将来を嘱望されていた彼ですが、
ある日足首をこっぴどく痛めてしまい、
バスケット・ボール・プレイヤーとしての道を断念することに。
ここから彼は一念発起して音楽家として生きていくことを決意するのです。
2009年(24歳)に自らのグループ、The Jarekus Singleton Blues Bandを率いて活動を開始。
その後2011年にデビュー・アルバム『Heartfelt』を発表。
2012年には『キング・オブ・ブルース』コンテストにて優勝、
と順風満帆なキャリアを積み重ねています。
本作は、そんな不屈のエリート・ブルースメン、
ジャレカス・シングルトンによる、満を持してのセカンド・アルバム。
jarekus.jpg

 彼のスタイルはミシシッピ・ブルースならではの激しさを継承している一方、
クリーンなトーンのブルース・ギターを特徴としています。
このあたりは三大キングやスティーヴィー・レイ・ヴォーンからの影響が大きいと思います。
また、強靭な喉を持っており、歌にはソウルが宿っている点もポイント。
フレディー・キングの佇まいと言えましょう。
B.B.キングやマディ・ウォーターズを彷彿とさせる泥臭いブルース・ハーブも魅力的。
またルーズなリズム隊と、ホンキートンク・スタイルのオルガンが、
ドライヴ感溢れるアンサンブルを形成しているのもポイント。
時にはクラプトンや初期ジェフ・ベックに通じる、
ホワイト・ブルース的なハード・ロック・テイストが加わっており、アルバムの幅を広げています。

 作曲面では4曲の共作を含め、全てを自作で固めています。
生粋のブルースにはない軽やかさは、雑食で音楽を聴いてきた彼ならではのものでしょう。
新世代ブルースに相応しい柔軟さも魅力です。

 50年代ブルースやブルーノートを彷彿とさせる、クールなポートレートのジャケットも素晴らしい。

「Crime Scene 」


掲載当初、「hero」という曲で以下の文章を記載しておりました。
現在は削除されていたため、違う曲を載せています。ご了承ください。

「hero」について。

 ファンキーな骨太グルーヴに、ブルース・ギターが映えるシャッフル・ナンバー。
情熱的なヴォーカル・パートを挟んでおり、
ソウル・シンガーとしても一級であることが分かると思います。 
ギターリフがまるでスーパーマリオの地下をファンキーにしたみたいな感じで、かっこいい!

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