Sleepy Kitty/Projection Room

Sleepy Kitty/Projection Room
2013年8月 アメリカ
『ダーク且つブルージー。
うらぶれた雰囲気が堪らないインディー・デュオ』


 抹茶を常日頃から嗜んでいるわけではないのだけれども、抹茶アイスはとても好きだ!
なんてこと、ありますよね。
そんな感じで、ビートルズを常日頃から嗜んでいるわけではないのだけれども、
ビートルズ・フォロワーはとても好きだ!なGAOHEWGIIであります。
やはりブリティッシュ・ロックへの偏愛が長くなると、
ビートルズへのリスペクトに敏感に反応してしまうもの。
そんな書き出しをしているからには、そう。
今日ご紹介するスリーピー・キティーも
なかなかにビートルズ・ラブな音楽をやっているのであります。

 スリーピー・キティはシカゴ出身、男女二人組のデュオ。
2011年にデビュー作『Infinity City』を発表しており、
本作はセカンド・アルバムということになります。
kitty.jpg

 音楽性としては女性ヴォーカルをフューチャーしたインディー・ロックをやっており、
オルタナティヴやガレージ色が強い轟音ギターと、
ロー・ファイなエコー処理という今時らしいオーソドックスな特徴を持っています。
またデュオであるために、宅録感に溢れたサウンドであることもポイント。

 ダークでブルージーというシリアスな世界観で統一されている一方で、
メロディーはとても人なつっこいものがあります。
インタビューで影響元としてペイヴメント、ビートルズを挙げている彼ら。
実際、最初に述べた通りリード・トラックである
「What Are You Gonna Do When You Find Bigfoot?」を聴いた自分は、
ビートルズ・フォロワーだと明瞭に感じた次第です。
しかし彼らの引き出しはこれら二つのグループに留まらず、
60年代のサーフ・サウンド、
マカロニ・ウエスタン音楽(タランティーノのジャンゴで使われそうなヤツ)、
ニルヴァーナ、ジャニス・ジョップリン、ラッシュ(Rの方)など、
様々な影響元を感じ取ることが出来ます。

 バンドの看板である、女性ヴォーカルはクールな語り口が素晴らしいです。
少し寂しげな雰囲気を纏っているのもポイント。
演奏陣ではハウリングも効果的に使うギターや、幻想的なキーボード群が印象的。
インディー・ロックらしいザラザラで
籠ったバンド・アンサンブルに女性ヴォーカルが映えています。(一部アコースティック曲あり)

 40分程度の本編ですが、レコーディングでの休憩時間に録音したと思しき、
インタールードがいくつか挿入されており、これがアットホームな雰囲気を演出しています。
臨場感もバッチリ伝わってきて、新鮮な聴き心地。

 それではお待ちかね、ビートルズ愛に溢れたリーダー・トラックをどうぞ。
「What Are You Gonna Do When You Find Bigfoot?」


 中期のバラードっぽい雰囲気がバッチリ伝わる、ピアノ曲。
輪郭としてはビートルズですが、きっちり独自の曲として仕上がっている点はレベルが高いです。
狼の遠吠えのような女性コーラスで締めるラストも、余韻が素晴らしい。

 ここまでズバリな曲は他にありませんが、全編通して
ビートルズ愛を感じさせるメロディーがそこかしこから聴こえてきます。

 インディー・ロックを普段あまり聴かないご年配ロック・ファンの皆様にもおすすめしたいところ。
去年リリースされて、パッケージでの流通はすぐに止まってしまったようですが、
今ならアマゾンで取り扱い(マケプレですが)があります。

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