Steve Moakler/Wide Open

Steve Moakler/Wide Open
2014年3月 アメリカ
『天津飯もいいけれど、中華丼も忘れられない』 

 これはどちらが正しい、と言えるような問題ではないのですが。
例えば、ランチ・タイムに中華料理店の見本を眺めて、
(今日は中華丼しかないな!)と心に決めて注文するとします。
ところが何かの手違いで届いたのは天津飯で。
(えっ?違うよ。天津飯くんは呼んでいない。中華どーん!)と思うものの
(いや、でもこれはこれで美味しそうだな。わざわざ作り直してもらうまでもないか)
(いや、しかし天津飯で満足しつつ、
店を出てから中華丼を食べなかったことを後悔しないだろうか)。
そういう葛藤の話、ありますよね。
昔は問答無用で(天津飯の行く末に興味なし、ここは一途に想いを貫くべし!)
と中華丼一択だったのですが、最近は物分りよく天津飯を堪能して満足している自分がいます。
今回、スティーヴ・モークラーのアルバムを聴いて、こんなことを考えてしまったわけです。

 スティーヴ・モークラーはギタリスト兼シンガーソングライター。
以下、公式のプロフィールを訳したものを転載します。
16歳にしてシンガーソングライターとなるべく一念発起したスティーヴ。
地元であるペンシルバニア州ピッツバーグから離れ、
作曲家のメッカことメンフィス州テネシーへと引越し。
テネシーにて1000曲を作り、100の公演を経てアルバムも3枚制作。
着実に成長していったのでした。以上、転載終わり。

stevem.jpg

 彼がスティーヴ・モークラー君です。かっこいいですねー。(棒読み)
そんな彼との初遭遇は、この曲でした。

「Wide Open acoustic one-take」


屋根の上に登って弾き語りを披露するスティーヴ。
優しげな歌声とギターで紡がれる味わい深いメロディー。
これは素晴らしい、と一目惚れで購入した次第です。しかしながら届いたのは・・・・・・

「Wide Open」

違う、これじゃない。でも、これはこれでいいのか?
という訳で届いたのはギター弾き語りではなく、
おおらかカントリー・ロックなスティーヴ・モークラーだったのです。

 どうやら最初に紹介した方は、
「いい曲が出来たぞ!」ということで披露された一発録りの弾き語り動画だったようで、
実際はバンド編成での録音だったようです。
残り行数も少ないですが、本作を軽く紹介します。
通算3枚目であり、
プロデューサーにマイク・ラッケとナタリー・ヘンビーの夫妻を起用しています。
ミランダ・ランバート周辺の仕事で知られる人物)

 やはり魅力は彼の歌とギターでしょう。
爽やかでスウィートな魅力を、オルガン、リズム隊によってよりダイナミックにアレンジしています。
メロディーの質は充実しており、枯れたブライアン・アダムスみたいな風情が素晴らしいです。
ファースト・コンタクトではアコギ弾き語りでしたが、
カントリー・マナーで紡ぐ伸びやかなギターの音色も捨てがたい魅力がありました。
本作の魅力を認めつつも、前のめりで聴く体制に入っていた本作の弾き語りヴァージョン
(残念ながら音源としては存在せず)もいつか聴いてみたいもの。
そう、中華丼も忘れられないのです。
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