Mike Oldfield/Man On The Rocks

Mike Oldfield/Man On The Rocks
2014年1月 イギリス
『久しぶりのバンド録音で、ポピュラー・ミュージックに最接近』

 英国を代表するミュージシャンの一人である、マイク・オールドフィールド。
本作は1月にリリースされた彼の最新アルバム。通算25作目。
本作はオーセンティックなロック作であり、
発売当初はあまりマイク・オールドフィールドらしくないかな、と傍観していました。
しかしドラマティックな展開と、荒涼とした大地をイメージさせる爽やかなキーボードに
80年代のマイク・オールドフィールドらしさを発見。遅ればせながら紹介したいと思います。

 まずクレジット関係に触れていきます。
プロデュースはジェフ・ベックやペットショップ・ボーイズの仕事で知られるステファン・リプソンが、
マイクと共同で担当。レコーディング・メンバーは以下の通り。まず、マイク自身がギターを担当。
ギタリストにマット・ローリングス(ビリー・ジョエル、マーク・ノップラーの諸作に参加)、
リズム隊にはベースにリーランド・スカラー(CS&Nやジェイムス・テイラーの諸作に参加)、
ドラムにジョン・ロビンソン(マイケル・ジャクソンやクラプトン、ダフト・パンクの諸作に参加)、
という鉄壁の布陣。そしてヴォーカルにはザ・ストラッツのルーク・スピラーを抜擢しています。
MIKEOLDFIELD.png


 洞窟から覗く海、というジャケット・イメージ通りに、
爽やかで柔らかいロック・ミュージックが全編で展開されています。
「Moonshine」という曲が入っていることからも明らかですが
80年代のヒット曲「Moonlight Shadow」のようなポップ路線になっています。

 本作の最大功労者は、雄々しくエモーショナルなヴォーカルでしょう。
若さ迸る熱唱で、マイク・オールドフィールドの音楽に、新鮮味を加えています。
先述したようにプログレ要素はあまり感じさせないアルバムですが、
ギターやキーボードのフレージングには、随所でケルティックなメロディーが顔を出しており、
記名性は抜群。自分も最初は「これじゃあ、誰のアルバムだか分からない」と嘆きましたが、
きっちりプログレ出身ミュージシャンとしてキャリアを生かした音楽になっています。
ギターが思いのほか、ブルージーな点もポイント。
ただ、ネット上でやり取りしてトラックを重ねて作った、
という過程だけはロマンが足りない!と言っておきます。

 11曲で1時間を超える大作ですが、メロディーの質は高くゆったりと聴けるアルバムです。
本作には、キャリア中でも最もポピュラー音楽に接近した作風、
若手の男性ヴォーカリストの起用、という二つのネガティヴ・ポイントがあります。
自分もこれが女性ヴォーカルだったら、と考えないわけではありません。
しかしながら、最高傑作云々は置いておいて、
新鮮な魅力をアピールしていることは間違いありません。楽しめました。

「Following the Angels」

7分を超えるドラマティックなバラード・ナンバー。
3分過ぎから始まる哀愁味あるギター・ソロ・パートを皮切りに、
女性コーラス、キーボードが加わっていき厚みを増していくアンサンブルが感動的。
グイグイ引き込まれています。

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