Matt Harlan/Raven Hotel

Matt Harlan/Raven Hotel
2014年6月 USA
『ガイ・クラークを彷彿とさせるカントリー・シンガー、
伝統に裏打ちされた味わい深い一枚』


 今日の主役はマット・ハーレン。テキサス州オースチン出身、ギター弾き語りの歌手です。
影響された音楽としては、ガイ•クラークジェームス•マクマートリー
クリス・スマイザを挙げています。
海外のレビューではクリス・ナイトを彷彿とさせる、という記述がありました。
つまり伝統を守る、新世代のカントリー・シンガーの一人ということでしょう。
本作はフォース・アルバムとなり、既に過去3作でアメリカーナ・チャートにて1位や、
2013年のテキサス最優秀自作自演歌手という賞を獲得しています。
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 まず印象的なのは、ガイ・クラーク等を彷彿とさせる渋く落ち着いた歌声。
スモーキー・ヴォイスってやつですね。
まだアルバム4枚しか出していない若者とは思えません。
あくまで歌を主役としておりアコースティック・ギターは伴奏程度、
風情を壊さず十分に弾いてくれますが特段上手いわけではなし。
その代わり、ボブ・ディランやドクター・ジョンのツアーに帯同した
ベーシストのグレン・フクナガを始め、一流のメンバーがセッションに参加。
オルガン、ピアノ、ヴァイオリン、ハーモニカ、サックスなど多彩な楽器で
アレンジされています。
また可憐な女性ヴォーカリストが参加したデュエット・ソングを、
いくつか収録しているのもポイント。

 曲に関してはトラッドを踏襲したものが多く、あまり驚きはありません。
一応、自作名義なのでシンガーソングライターとしてもいいのですが、
新しい要素を無理に取り入れることなく文化の継承を第一義としているので、
トラッド・シンガーだと自分は認識しています。

 研究が行き届いた楽曲群とアレンジで、古き良きハードボイルドな世界観が再現。
しぶとく世帯交代し続けるアメリカの伝統音楽の底力に圧倒されます。

 夕暮れどき、ロッキング・チェアーに揺られながらうたた寝する。
そんな時にBGMに流してみたいものです。
ロッキング・チェアーを買ってこないとなぁ・・・・・・まぁ、部屋は畳ですけれどね。

「Old Spanish Moss」

 先行シングル曲。ヴァイオリンを導入したデュエット・ソング。
女性ヴォーカルは、レイチャル・ジョーンズ。ベルギーのベテラン・カントリー・シンガーです。
そして、本文でも触れた、彼の味わい深い歌声は存分に堪能出来ると思います。
アコギとヴァイオリンが絡み合ったアンサンブルは、優雅にして包容力に溢れたもの。
ラストではヴァイオリンの音色が余韻を残す美しい終わり方をしています。
心洗われて、爽やかな気持ちになれる曲。秋にもう一度聴きたい。
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