Wilson Phillips/California

Wilson Phillips/California
2004年 アメリカ
『功罪入り混じるカバー第一弾』

 ウィルソン・フィリップス。
ママス&パパスのジョン・フィリップスとミシェル・フィリップスを両親に持つチャイナ。
ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンを父に持つカーニーとウェンディ。
3人の2世ミュージシャンによって結成された、コーラス・グループです。
アイドル的な売り出しをされた彼女たち(日本では特に)ですが、
現在でも音楽性を高く評価するファンが根強く残っています。
自分もそんなファンの一人。

 60年代の雰囲気を残した煌びやかなポップ・ナンバーでヒット・シングルを量産したファースト、
グッと落ち着いたミドル中心のセカンドの2枚ではチャイナを中心に作曲面でも才能を発揮していました。
そして長い沈黙を経てリリースされた、このカバー・アルバム。(サード)。
久しぶりに本作を聴いてみました。

 収録された曲/作曲者は以下。
1. You're No Good Clint Ballard, Jr.
2. Old Man Neil Young
3. California Joni Mitchell
4. Already Gone Robb Strandlund / Jack Tempchin
5. Go Your Own Way Lindsey Buckingham
6. Turn! Turn! Turn! (To Everything There Is a Season) Pete Seeger
7. Monday Monday John Phillips
8. Get Together Chester Powers
9. Doctor My Eyes Jackson Browne
10. Dance Dance Dance Brian Wilson
11. In My Room Gary Usher / Brian Wilson

 60年代〜70年代のアメリカ西海岸音楽から選曲されているのがポイント。
7,10,11は親の曲を取り上げていますが、全体的に代表曲を避けたマニアックなセレクトです。
親父ロック・ファンの心をくすぐってくれます。
プロデュースはピーター・アッシャーが担当。そう言えば以前記事を書きましたね。
シンガーソングライターのプロデュースに関して実績のある彼。
ここではそれらSSWが生み出した楽曲群を
ウィルソン・フィリップスにフィットするアレンジに専念している印象。
どの曲もかなり印象が変わっていて新鮮に聴くことが出来ます。
この辺りはプロデューサーの貢献が大です。
一方でウィルソン・フィリップスの最大の武器、コーラス・ワークはグッと渋みを増しています。
鮮やかさはもちろん健在ですが、若い頃のやりすぎなくらいソプラノな感じはもうありません。
そこに一抹の寂しさを感じます。

 改めて聴いてみても素晴らしいカバーアルバム。
これを足がかりにオリジナルに着手して欲しかったのですが、
現状はもう一枚カバー・アルバムをリリース(こちらはベタな選曲でちょっと・・・・・・)したのみ。
本作を切っ掛けに「作曲しなくてもいい」などと考え違いをしてしまっていたら、と思うと心配。
彼女たち(特にチャイナ)には、新しいオールディーズを生み出す才能があるだけに
作曲活動の再開を切に望みます。

「Turn! Turn! Turn! 」

ピート・シーガーが作った曲で、
世の中全てが巡り巡って関係しあっている、ということを歌っています。
聖書を元にした歌詞のようです。

有名なヴァージョンとしては、ジュディ・コリンズのヴァージョンバーズのヴァージョンがあります。
ウィルソン・フィリップスのヴァージョンではアコギを生かしつつも、
打ち込みのリズムが効いておりグッとモダンな印象に。
歌唱とコーラスも、よりエモーショナルになっているのも特徴でしょう。
もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ アメリカポップスカバーアルバム

トラックバック一覧

コメント一覧

#586 No title
彼女たちのファーストはもっていますが・・・。

こんなカバー・アルバムをつくっていたんですね。
というより、まだ現役だったことにビックリしました(^_^;)。

ファーストでもカバーの出来は良かったので、
この路線でもいいと思います。

チャイナの歌声好きでしたね・・・。
#587 Re: No title
バニーマン様 こんばんは

コメントありがとうございます。


> 彼女たちのファーストはもっていますが・・・。
>
> こんなカバー・アルバムをつくっていたんですね。
> というより、まだ現役だったことにビックリしました(^_^;)。
>

2012年にもアルバムを出しているので
現役といっていいですね。

> ファーストでもカバーの出来は良かったので、
> この路線でもいいと思います。
>

取り敢えずサードがいいことは間違いありませんので
今なら安いですし機会があればどうぞ。

この路線も悪くないのですが
この後、4年振りに出たアルバムも
カバー・アルバムだった時には
やっぱり残念でした。

> チャイナの歌声好きでしたね・・・。

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する