RONNIE MILSAP/Summer Number Seventeen

RONNIE MILSAP/Summer Number Seventeen
2014年3月 アメリカ
『週末はR&Bスタンダードでまったりと』

 アメリカで今も絶大な人気を誇るカントリー・ミュージック。
洋楽新譜でも結構な割合を占めるのですが、
似たようなものも多く(そこがいいのですが!)

あまり琴線に触れるものがありませんでした。

 そんな中で耳に止まったのが本作。
盲目のカントリー・シンガー、ロニー・ミルサップによるポップス、R&Bのスタンダード・カヴァー集です。
ロニー・ミルサップは70年代から活躍するピアノ弾き語りのシンガーソングライター。
カントリーのみならず、ブルース、ポップスのシーンとも交流を図る懐の深さを持っています。
本作は彼が影響を受けたという有名曲を収録していますが、
自身のピアノを軸に、ブラス・セクションとコーラス隊、ストリングスによる
ジャジー且つゴージャスなアレンジを施しており、親しみやすい仕上がり。
太く包容力を感じさせる歌声は、エルトン・ジョンにも通じるジェントリーな味わいがあります。
貫禄を感じさせる豊かな声量はさすがです。
また、彼の軽妙なピアノが随所で効いており、パブ・ミュージックのような気安さがあるのもポイント。

 収録曲は前述の通り、アシュフォード-シンプソン、レイ・チャールズ、
スタイリックス、ルロイド・プライスなどによる有名曲を中心に構成。
そのほか、自身の代表曲「Lost In TheFifties Tonight」や新曲「Make Up」も収録。

 ゲストとして若手女性カントリー・シンガー、マンディ・バーネットが2曲でデュエットしています。
清廉とした歌声はロニーとの相性も抜群。

気取らずに、しかしながらしっかりと大人の渋みが堪能出来る一枚。
収録時間も46分とちょうどいい感じです。
2014年の最新音楽にも色々ある、と改めて思い知りました。

「I Can't Help It (If I'm Still in Love with You)」オリジナルはこちら


1952年のハンク・ウィリアムスのヒット曲。
オリジナル以上のまったりとしたバラード・ソングになっています。
ゴージャスなストリングス・アレンジをバックに
朗々と歌うロニー・ミルサップ。
気持ちよくて眠たくなってきます。

鉄拳に影響された映像はご愛嬌。
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#226 R&Bスタンダード
R&Bスタンダードに惹かれ、聴いてみました。
時代錯誤の正にスタンダード、じっくり歌われ、清々しく。
こういうメロディや音を大事にした曲ってのは近年台頭は難しくも、
やっぱ自然に響くなぁと。今で言うとアナと雪の女王みたく。
やっぱり小細工よりもルーツが何でも戻るポイントかな、と。
#227 Re: R&Bスタンダード
YO-SUKE様 こんにちは コメントありがとうございます。

彼自身が
もう手癖で弾けるぜ!って感じの曲を選曲したのだろうと思います。
それが生き生きとしたパフォーマンスにつながっています。

音楽は繰り返しであり、新しいも古いもありません。
ならばその中でスタンダードとなっているものは、
それだけ優れたメロディーやリズムが詰まっているってことなのでしょう。
今はオリジナル至上主義が行き過ぎているので、
もう少しバランスが良くなるといいと思っています。

アナと雪の女王のヒットは他人事とは言え、微笑ましいですね。
健全だと感じました。

> R&Bスタンダードに惹かれ、聴いてみました。
> 時代錯誤の正にスタンダード、じっくり歌われ、清々しく。
> こういうメロディや音を大事にした曲ってのは近年台頭は難しくも、
> やっぱ自然に響くなぁと。今で言うとアナと雪の女王みたく。
> やっぱり小細工よりもルーツが何でも戻るポイントかな、と。

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