カンバス/流星のベクトル

カンバス/流星のベクトル
2013年10月 日本
『2013年を代表する新人デュオ』

 本作も2013年に見過ごしてしまったアルバムです。
ミディは素晴らしいミュージシャンを発掘してさりげなくリリースするから油断出来ません。
(もうちょっと目立つPRをしてくれても・・・といいつつ、
とても見やすいHPだと思います、とよいしょ。)

 福岡出身で現在は東京へと拠点を移したフォーク・デュオ、カンバス。
本作はミディ・クリエイティヴからリリースされた
インディーズでのファースト・アルバムとなります。
帯にはキリンジ、高野寛が引き合いに出されており、ジャケは本秀康が担当。
KANBAS.jpg

 これだけでも、音楽マニアが好む要素が揃ったグループと言えましょう。
うーん、何故見過ごしてしまったのだろう。
音楽性はスティーヴィー・ワンダー、ビル・ウィザーズなどの
ニュー・ソウルをルーツとしたポップス。
デュオですが、鍵盤ありのバンド編成で録音されています。

 まず、音楽オタク度の高いメロディーが素晴らしい。
匠の域に達したミュージシャンが引き合いに出されるのも納得。
それだけの完成度と練り具合です。

 ギター弾き語りスタイルをベースとしてバンド編成で録音されています。
作曲を手掛けヴォーカル、ギターを担当する小川貴史、
ベースの菱側浩太郎の二人がメンバー。
サポート・メンバーとして、ドラムに三浦大輔が参加。
また鍵盤奏者として日本随一のセッションプレイヤー、藤原マヒトを起用しているのもポイント。

 二人組デュオならではの素朴でアコースティックな質感を大切にした演奏が印象的。
あくまで歌を中心に置いた緩く柔らかいアンサンブル。爽快感も併せ持っています。
薄く敷かれたコーラスと、ジャジーにコロコロとした音色のピアノが印象的です。
かすれ気味の歌声はところどころ震えており、その危なっかしいところも含めてチャーミング。
実際に歌っていないので分かりませんが、歌うだけでもキリンジと同等の難易度だと思います。

 的確ながら最小限に抑えられたアレンジも素晴らしい。隙間が耳に優しいです。

 いまはもう言葉としては廃れてしまった、喫茶ロック・テイストを持っており、
ママレイドラグなどが好きな方は絶対ハマれる音楽だと思います。

「冬が来る前に」


福岡市中央区大名のSTEREO side-Bで行われたレコ発イベントでの映像です。

ギタリストが一人、サポートで入っています。

季節感を無視したチョイスになってしまいましたが、
キリンジ・フォロワーとして、ポテンシャルが高い曲だと思います。
このライヴではサビでのコーラスが聴こえづらいのが残念ですが、
爽やかなアコースティック・ポップという彼らの魅力は伝わるはず。

福岡で応援してきた地元のファンにとっては流出は残念だと思いますが、
シティ・ポップのメッカ、東京での活躍に引き続き期待したいところ。
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