Ruthann Friedman/Constant Companion

Ruthann Friedman/Constant Companion
1969年 アメリカ
『ウエスト・コースト産アシッド・フォーク』

 通常、そのヒット曲を誰が書いたか・・・・・・ということをリスナーは気に止めたりはしません。
それが有名ミュージシャンのカバーだったりする場合は別として。
アソシエイションの「Windy」、ミレニウムの「Spinning,Spinning,Spinning」といった
60年代米ソフト・ロックの名曲を生み出した、ルーサン・フリードマン。
彼女もそんな注目されずに忘れさられた作曲家の一人です。

 本作は、ウエスト・コーストの職業作家である彼女がRepriseに残した唯一作。
良心的なことに自作の有名曲を使いまわしておらず、全て書き下ろし。
(それが逆に地味な内容となっている要因の一つなわけですが)

 ギター弾き語りのみによるシンプルな録音。
伸び伸びとした、清廉な歌声と穏やかに爪弾かれるギター。
サイケデリックな質感が残っており、アシッド・フォークっぽい作風ながら
ウエスト・コーストらしい爽やかさにソフト・ロックの名残が残っているのがポイント。
当時のレーベル・メイト、ジョニ・ミッチェルの作風に近い魅力も感じます。

 どの曲も3分で終わってしまい、放浪生活を送っていた当時の彼女らしく
さっぱりとしています。
ドラッグ文化も含めた、サイケデリック・テイストとウエスト・コーストSSW
というエッセンスが融合した個性は貴重。
個性がむき出しのまま収録された楽曲群の質は高く、
作曲者としての資質も素晴らしいと確認出来るアルバムです。

 尚、輸入盤で初CD化されたときに追加されていたボートラ
(ヴァン・ダイク・パークスのプロデュース)は、新名盤探検隊のヴァージョンでは
未収録なのでご注意を。

「Carry On (Glittering Dancer)」


以下は収録曲Piper's Callについて

Now my finger nails are busted
and my strings are all but dead
My song it's line a bullet
that is shooting through my head
This is the life I've chosen
the bag in which I fall
And I am most contented
to head the Piper's Call...the Piper's Call...the Piper's Call.

今、私の指の爪がはがされ
私のギターの弦は全てが死んでいる
私の歌は、弾丸のラインを引きます。(自分に銃口を誘導する、みたいな意味か)
つまり私の頭を打ち抜くってこと
私は落ちている袋のような人生を選びました。
そして私はとても満足しています。

パイパー(ドラッグ常習者)の呼ぶ声が頭に...パイパーのコール...パイパーのコール。

以上 抜粋終わり。(オフィシャルのページに全文が掲載されています。)

切ないラブ・ソングかと思いきや、
どっぷりドラッグ・ソングでした。(もうYAH YAH YAHって感じ)
歌詞を追わなければ、伝承歌のような清々しさが心に残ります。

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