かえる目/拝借

かえる目/拝借
2011年 日本
『初期衝動よりも年輪かも』

 滋賀県彦根に居を構える大学教授、
細馬宏通(かえるさん)率いる4人組グループ、かえる目。
現時点での最新作(三枚目)が「拝借」です。

 歌&ギター、鍵盤、弦楽器、パーカッションという編成による
アコースティック・ミュージック。
宇波拓木下和重中尾勘二という、個性的なメンツが揃っています。

〈おっさんの体にユーミンが宿る〉というキャッチコピーでデビューした彼ら。
その言葉通り、シティ・ポップのルーツを持っていますが
それを室内楽、ボサノヴァなどで咀嚼。
とっても、ゆる〜いノスタルジックな音楽へと変貌させています。

 関西アンダーグラウンド・シーンを中心に活躍している面々が揃っており、
アヴァンギャルドな面も覗かせていますが全員の演奏が揃うと
耳馴染みはとても良い。

 リーダーである、かえるさんによる歌声は頼りなく声量が足りていない箇所もあり。
しかし、温かみのある歌声は魅力的です。
童謡を彷彿とさせる歌詞の力と合わさって、郷愁を誘います。

 アコースティック音楽を指向するミュージシャンは数多く存在していますが、
かえる目はその中でも独自性を持った音楽を生み出しているグループの一つ。

『街の名は渋谷』


開発最前線の渋谷駅に想いを馳せた曲。
自分が思い出を持っていた街は既に無く、
ありふれた街の情景になってしまったと嘆いています。
かえるさんより上の世代も、下の世代もずっと繰り返されてきた惜別の念。
後半のヴァイオリンの旋律に、どうしようもない感情があらわれています。
もっと読まれたい。ランキングのクリックにご協力を。→
関連するタグ 日本フォーク

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する