Freddie King/Freddie King Is A Blues Master

Freddie King/Freddie King Is A Blues Master
1969年 アメリカ
『違いが分からない男のブルース・レビュー⑦』

 1月に突如リリースされたフレディ・キングの代表作のデラックス・エディション。
実態はリマスター+ボーナスとしてレア・シングルのモノラル音源が2曲追加されただけという、
微妙なもの。ただし。以前出回っていた92年のCDより格段に音が良くなっているので、
今から買うならデラックスの方をおすすめ。
(アマゾンでも2000円と微妙に高いのがたまにキズ。)

 B.B.キング、アルバート・キングと共に三大キングと称される彼。
年代的には二人よりも若く1934年生まれです。
FreddieKing.jpg
いかにもいい人そうです。

 6歳からギターを始めた彼は
マディ・ウォーターズに会いたい、と50年代(16歳頃)シカゴへ移住。
マディとの交流は定かではありませんが、
ジミー・ロジャースと知己になっていたそうです。
この頃から酒場にてブルース・ミュージシャンとしての活動を開始します。
56年にマイナー・レーベルにて初めてのレコーディングに参加、
60年にキング・レコードより初のリーダー作を発表。
順調にキャリアを積み重ねていきます。
この頃録音されたブルースのインスト・ナンバーは、
敬愛するB.B.キングのスタイルを踏襲したもの。
それらはクラプトンを始めとする
英国のブルース・ロック・ミュージシャンに
影響を与えました。
その後キング・カーティスに認められたフレディ・キングは、
彼のグループで演奏。ニューヨークへと進出。
68年にはアトランティックと契約。キング・カーティスのプロデュースにより
本作『Freddie King Is A Blues Master』
と『My Feeling For The Blues』(カバー集)を発表。
アトランティックを離れた後はレオン・ラッセルのシェルターと契約。
1974年にはRSOと契約。ロック・ミュージシャンと近い位置で
精力的な活動を続けていた彼でしたが、76年に心不全で死去。42歳でした。

 彼はB.B.キング、マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ等の影響を受けて育った
シカゴ・ブルース第二世代(60年代後半)の人物です。
この頃のブルース・シンガーとなると、ブッ飛んだ逸話などがなく
正直物足りない部分もありますが、ソウルなど他のブラック・ミュージックとの親和性も高く、
聴きやすいのは大きなメリットでしょう。
代表曲としてはブルース・ブレイカーズがカバーした「Hideaway」(キングレコード)、
ジェフ・ベックがカバーした「Going down」(シェルター)といったところが有名。

 さて本作は前述の通り、アトランティックからの第一弾。
キング・カーティスによるアトランティック・サウンドを駆使した
作品となっており、それは従来のB.B.キング・フォロワーという
彼のイメージを突き破ったものとなりました。
楽曲群は彼自身によるものの他、キング・カーティス、アラン・トゥーサン
によっても提供されています。
全てR&B調にアレンジが施されており、
渋みを湛えた歌声とエモーショナルでタメの効いたギターという彼の個性を活かしつつ、
エンターテインメント性にも優れたキャッチーな仕上がりです。
後にデレク&ドミノスがカバーする「It's Too Late, She's Gone」と
「Hideaway」の再録を収録。

「Let Me Down Easy」


キング・カーティス提供のスロー・バラード。
彼の歌とギターを堪能出来ます。
バックではキング・カーティスのブラスの他には、
ジェイムズ・ブッカーのピアノも活躍。
ムーディな雰囲気が素晴らしい。

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