Sophie Maurin/Sophie Maurin

Sophie Maurin/Sophie Maurin
2013年5月
『世界を伺うフレンチ・ポップスの新星』

 YOUTUBEのおかげで、深く潜りさえすれば
前よりも簡単に、色々な国の最新音楽に触れることが出来るようになりました。
どうしても英語という言語のメジャーな存在感に負けていた
イスラエルやアジアの音楽。そしてフレンチ・ポップス。
今日は偶然見つけたフレンチ・ポップスの女性シンガー・ソングライターをご紹介します。

 フランス語の資料しか見つけることが出来ず、機械翻訳を駆使して解読してみました。
年齢不詳、幼少の頃からクラシック・ピアノを習っていた彼女。ドビュッシーに特に傾倒。
フィオナ・アップルなどの90年代女性SSWに触れつつ、ラグタイムにも興味を示していたそうです。
2009年から音楽活動を開始。パリの小さなバーなどで友達のセッション・プレイヤーと一緒に演奏。
2012年にシングル「Far Away」をリリース。ポップなメロディーで注目を浴び、
2013年デビュー・アルバム・リリースに至る。

 ピアノ弾き語りを基調として、弦楽器、カリンバ、トイピアノ、クラリネット、
ビブラフォン、パーカッション、ブラスと様々な楽器を使用しており、
アコースティックなSSWらしい質感ながらカラフルなアンサンブルが楽しめます。
美しいアルペジオの旋律は印象的。

 溌剌とした歌声はチャーミング。
シャンソンならではの、
ヴォーカリーズの手法で楽曲を彩ったりもします。

 作曲面ではクラシックの影響が伺える上品なメロディーが印象的。
シャンソン、ラグタイムの影響を感じさせるノスタルジックな雰囲気もあり。
一方でフィオナ・アップルをリスペクトするだけに、
ジャジーでアヴァンギャルドな面も併せ持っています。

ジョニ・ミッチェルの「Big Yellow Taxi」にも通じる軽快な爽快感を持つ、
魅力的なミュージシャン。フェイスト風でもあり。

 穏やかなダンス・ミュージックと形容できる「Far Away」のインパクトは強く、
親しみやすさばかりが先行してしまうことに彼女が危惧している様子が資料から伺えました。
現状、英語圏にはあまり広まっていない彼女の音楽ですが、
この質の高さならばいつかそうなる日も来るでしょう。

「Far Away」


デビュー・シングルにして、フランス国内で人気を得る切っ掛けとなった曲。
徐々に厚みを帯びていくアンサンブルが鮮やかです。
カスタネットが後ろの方で鳴っているのがポイント。
コーラスで盛り上がったあと、しっとりと終わる緩急も見事。名曲。

と、ここで終わっては彼女の危惧通り、「Far Away」のイメージが先行してしまうので
もう1曲特別に載せておきます。

「Les Petits Compromis (Acoustique) 」


アルバム・ヴァージョンでは重厚なストリングスが入りますが、こちらはトリオでの演奏。
ヴァイオリンはあり。
「Far Away」と比べると内省的ですが、あくまでもメロディアスで親しみやすさは変わりません。
しかしデビュー間もないミュージシャンとしては完成度の高い演奏で驚きます。
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