Joe Cocker/Jamaica Say You Will

Joe Cocker/Jamaica Say You Will
1975年 アメリカ
『アメリカに溶け込んだ熱唱ソウル作』

そろそろ春へ向けて、ポカポカした音楽でも。
ということでジョー・コッカーを選んでみました。
結果として「むさくるしい」となりそうですが、たまにはいいでしょう。
(しかし今日は冷える)

 本作は5thアルバム。
もはや渡米して5年経過しており、完全に馴染んでいるジョー・コッカー。
タイトルからは当時流行していたジャマイカ音楽への接近を思わせますが、
これはジャクソン・ブラウンのカバー曲のタイトル。
持ち前のガラガラ声では、ジャマイカの茫然自失なのんびり気分を再現することは出来ません。
彼にできることは米SSWの提供曲をソウルフルにすること、これだけであります。

 プロデュースはジム・プライスが担当し、録音はロスで行われています。
8曲をバーナード・パーディー(dr)を始め、現地のジャズ、ソウル系プレイヤーと、
残り4曲をイギリスから呼び寄せた、
グリース・バンドを含むスワンプ系ミュージシャンとセッションしています。
ちなみにストーンズのセッションにも参加しているボビー・キーズ(テナー・サックス)や
クレディ・キング(コーラス)、ニッキー・ホプキンス(key)もいます。
ストーンズのスワンプ期と聴き比べても面白いと思います。

 ジョー・コッカーのアルバムは曲を自作していない分、いい曲ばかりを提供してもらっているので
ハズレはありません。
 
 今回、取り上げられている作曲家はマシュー・ムーア、ランディ・ニューマン、
ジェシ・エド・デイビス、ジャクソン・ブラウン、ジム・プライス、ジョー・ヒルトン
。爽やかな西海岸サウンドであった原曲たちも、
もれなく男節炸裂ソウルフル・ナンバーへと料理されています。
スワンプ勢で録音された4曲の方が濃厚ですがアルバムとしての統一感はあり。
英国人の血なのか、ソウルフルな中にも暗い影を感じたりする瞬間もありますが、
あくまでもアメリカ音楽として楽しむものです。

「Jack-A-Diamonds」


アルバムのラストに置かれたソウルフルなバラード。
ジム・プライスから提供された曲です。
カントリーのルーツを感じさせるのですが、
そこはジョー・コッカー。
情熱的に歌い上げて彼の世界に染め上げています。
柔らかい音色のアコギも素晴らしい。

素朴な魅力で、心も温まります。
今の季節にも合う気がしてきました。





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