John Martyn/Glasgow Walker

John Martyn/Glasgow Walker
2000年 イギリス
『ジャズ、フォーク、エレクトロの一体化を試みた意欲作』

 隔月にて掲載中のジョン・マーティン・レビューがやってきました。
今回は2000年リリースの19作目を取り上げます。

 ジャジーなフォーク・ロックという自身の個性に
エレクトロ・ミュージックを取り入れたアルバム。
穏やかで荒涼としたイメージの楽曲が多く、
これらはアルバム・タイトルに冠されている自身の故郷グラスゴーをイメージしたものでしょう。
また従来からの要素の一つである、レゲエのビートが強調されている曲があるのも特徴の一つです。

  同郷である、ペンタングルのアラン・トンプソンがベースとして参加している他は、
特に目立つゲストは無し。
その代わり、今作ではプロデューサー、エンジニア、コンポーサーを楽曲によって細かく変えています。
霧がかかったようなプロダクションこそ統一されているものの、
各曲の個性は立っています。
幽玄として温かいメロディを奏でるキーボード、シンセサイザー。
リラックスした穏やかな歌声。ビートを強調したリズム。
当時の最先端の音楽を貪欲に取り入れており、且つ自身の個性を保っているのはさすが。

 アメリカのスタンダード2曲「Cry Me a River」と「You Don't Know What Love Is」を
アルバムのコンセプトに合わせたアンニュイなヴァージョンにして収録しているのもポイントです。

 またフィル・コリンズの助言を得て生まれたという「Cool in This Life」は
ヴォーカルや演奏こそ抑制されているものの、
ファンキーでダンサフルなナンバーとなっており、アルバムのアクセントとなっています。

「Wildflower」


シンセサイザーの海に泳ぐレゲエのビート。
ロング・サスティーンを効かせながらの、
ブルージーな泣きのギター。
そして悟りきったかのようなヴォーカル。

自然に寄り添うような、穏やかなバラードです。




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