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ARTHUR CRUDUP/classic by arthur Crudup

ARTHUR CRUDUP/classic by arthur Crudup
1940年代後半~1950年代 アメリカ
『違いが分からない男のブルース・レビュー28』

 今回からブルース記事はSpotifyを使って書いております。ブルース・シンガーのアルバムをCDで購入しようとする時、(対象ミュージシャンがアルバムをリリースしていないなどの理由で)どうしてもベスト盤になりがちですが、レーベルをまたがって活動していたりするので、お目当ての曲がどれに入っているのか分からないことが多いです。でもSpotifyのような配信スタイルなら、いくつものベスト盤を横断して聴けるのでハイライト曲を漏らすことはありません。Spotifyは音質が残念だと思っていましたが、ことブルースの歴史的な作品に関しては1950年代を中心とした「味のある」録音状態が多いので、あまり気になりません。余談ではありますが、最近Spotifyのプレミアム勧誘メールが多く届き、少し迷惑しています。音質さえ何とか(ハイレゾ対応)してくれれば、いつでもお金を払う用意がある、と言っておきましょう。

 前置きが長くなりました。今回はアーサー・クルーダップを取り上げます。”エルヴィス・プレスリーが「That's All Right」をカバーした“という形容で知られるブルース・シンガー。今まできちんと聴くことが無かったので、今回掘り下げてみようと思いました。
Arthur_Crudup.jpg

 1905年ミシシッピ州フォレスト生まれ。ゴスペルやブルースに親しんでいたアーサー・クルーダップは、1939年にシカゴに渡り、ブルース・シンガーへの道を志した。しかし現実は厳しく、梱包の仕事などをこなしながらストリート・ミュージシャンで日々の暮らしを凌いでいく状況。そんなギリギリの状況でRCA傘下のブルーバード・レコードと契約することに。当時36歳。ブルーバード・レコードでアーサーを担当したタンパ・レッドは、彼の自由にさせる放任主義を貫き、1940年代前半のRCAにオリジナル曲を次々に録音しています。その後も1950年代に掛けて、エース・レコード、チェッカー・レコード、トランペット・レコードとレーベルを渡り歩きながらレコードを発表。エルヴィス・プレスリーによる宣伝効果などもあり、この辺りが全盛期です。その後はギャラの分配で揉め、引退状態に。以後、数回の復活を経て、1974年に亡くなっています。後に多くの曲がカバーされることになった偉人にも関わらず、プロとなってからも十分な給料をもらうことが出来ず、農業や密造酒作りで生活をしていたという事実が侘しいです。

 今回選んだタイトルは2016年に編纂されたベスト盤です。最新編集だから、ということで選んだのですが、「That’s All Right」「My Baby Left Me」の2曲が外されているのは残念。それ以外は順当な選曲でオリジナルの有名曲を網羅した内容。威勢のいい高音の歌声とギクシャクとしたギターは、愛嬌があり、苦労人の逞しさを感じます。これを聴いて当時の労働者は慰められたのでしょう。

Chicago Blues : Arthur "Big Boy" Crudup



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