ミックス・ナッツ・ハウス/ALL YOU NEED IS NUTS

ミックス・ナッツ・ハウス/ALL YOU NEED IS NUTS
2017年 日本
『捻くれポップに、はみ出し加減の日本語の組み合わせがくせになる』

 まだ健在だったとは嬉しい限り。ミックス・ナッツ・ハウスのサード・アルバムが到着しました。6年2カ月振りの新作です。
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 2005年に唯一のアルバムをリリースしたリトルハヤタの捻ったメロディー・センスが大好きでした。そんなリトルハヤタがあっさりと解散した後、作曲担当だった林良太が新しく作ったのがミックス・ナッツ・ハウスというトリオ編成のグループ。甘く捻じれた曲展開はそのままにミドルテンポ中心のポップなロックンロールを奏でており、リトルハヤタとは異なる魅力を発揮しています。

 今や希少価値がある、イギリスのロックへのリスペクトを捧げている日本語ロック・グループ、ミックス・ナッツ・ハウス。帯にはキンクス、ポール・マッカートニー、ニック・ロウという言葉が並んでいますが、今回のアルバムに限って言えばデヴィッド・ボウイ度も高いと思います。グラム・ロックを彷彿とさせる、太いギターリフとドラムはもちろんのこと、宇宙船をテーマにした完全にデヴィッド・ボウイをオマージュした「アーノルド」も収録されている!・・・と思ったのですが、この曲はジャケットを担当したイラストレーターにして漫画家である本秀康氏のマンガ『アーノルド』の世界をイメージして作られたそうです。(いや、でもこれはデヴィッド・ボウイだろう、このバックのストリングスは宇宙センターと交信している時のやつでしょう?)

 プロデュースはあだち麗三郎が担当。最初はどう機能しているのか感じ取れませんでしたが、何度か聴くうちに「白衣ダイナソー」のお経コーラスや「三温糖」でのジャジーなピアノやホーン(パブロック度アップ)、「河童の名探偵」でのわななくオルガンなど、よりカラフルなサウンドへと素敵にアレンジがされています。あだち麗三郎のソロ作は大好きでサイケデリック、アシッドという印象を持っていたのですが(サイケな味つけは所々であり)、ジャズや70年代ブリティッシュのツボも抑えていて予想を裏切られました。
 
英語の音楽として作られたロックに、無理やり日本語を載せている感じが凄くする歌詞と節回しは今回も健在。最初は噛み合わなくても、じわじわと浸透してくるのです。

ミックスナッツハウス『三温糖』告知動画(0:46) 


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