マーガレット・ズロース/まったく最高の日だった

マーガレット・ズロース/まったく最高の日だった
2016年 日本
『新加入のギタリストがバンド・サウンドを引き締める』

 もう新作は聴けないかもなぁ、と諦めかけていた今日この頃、6年振りの新作が登場です。2001年にアルバム・デビューしたロック・バンド、マーガレット・ズロースの8枚目のスタジオ作。
マーガレットズロース-まったく最高の日だった

 これまでマーガレット・ズロースの音楽は変化してきました。初期はフォーク要素を含んだ暗い雰囲気を持っていたのですが、やがてレゲエのリズムを導入。どっぷりと漬かるうちにシンプルなロックンロール・サウンドへと移行しました。ここ数枚の素直なロックンロール振りも悪くは無かったのですが、やっぱりライブ盤「ネオンホール」までの寂しい感じが好きだったようで、あまりリピートしていなかった気がします。そして今回の新作では新しいメンバーが加入。ギタリストの熱海裕司はアルバム・ジャケットでキンクスのTシャツを着ています。(ライブでも着ていました。)これは何かが起きそうな予感。

 音楽性は確かに変わっています。新メンバーのギタリスト、熱海氏の趣味が反映されたのか、ジャムやビートルズなど英ロックのエッセンスをそこかしこから感じることが出来るのが新鮮です。シンプルなロックンロール路線はそのままに、よりコンパクトに、ソリッドになった印象。チャック・ベリーをリスペクトした「五・七・五」もあり。歌詞は広い心を持った包容力のあるメッセージや、日常への感謝をテーマとしており、とても爽やか。ヴォーカルはいい塩梅に渋味を増しています。また、ロック曲ばかりでなく、レゲエを取り入れた曲も健在であり(このアルバムではクラッシュっぽく聴こえるから不思議)、更に初期を彷彿とさせるフォーキーな曲もあります。(うれしい)。長いキャリアを誇るからこその引き出しの多さが素晴らしいです。
 
 代表曲「斜陽」の再録は入魂の素晴らしいヴァージョン。ただ、このヒリヒリとした緊張感を持った曲がほんわかとしたアルバムの中で浮き上がっているのは否めません。そこが狙いだったのかもしれませんが。

 年齢を重ねたロック・バンドの楽しさが伝わってくるいいアルバムでした。

マーガレットズロースLIVE 『まったく最高の日だった』

まさか、自分が行ったライブの映像をyoutubeで見ることが出来るとは。21世紀万歳。思わず、自分の姿を確認してしまいました。
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