Anthony Joseph/Caribbean Roots

Anthony Joseph/Caribbean Roots
2016年 イギリス

『泥泥カリビアン朗読』

 カリブ海、西インド諸島内にある小さな島、バルバドス。この島はイギリス連邦王国に属する国家。本日紹介するのは、バルバドスで活動するアンソニー・ジョセフのセカンド・アルバム。ヴードゥー、アフロ、レゲエなどを煮込んだカリブ音楽と熱に浮かされたような朗読の組み合わせは、もたれること必至の濃密さです。
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 アンソニー・ジョセフの生まれに正確な記述はありません。カリブ海に面するスペインの港町のいくつか、およびトリニダード・トバゴが彼の生まれ育った町だそうです。日本人の自分には分からない感覚ですが、その時々で住む土地を移っているものの、恐らく大きな意味はなく、現在のバルバドスを含めて、ずっと同じカリブ海で暮らしているということなのでしょう。2014年にデビューしており、本作でソロは2枚目。イギリスのストラット、フランスのヘヴンリー・スウィートネスという二つのアフロ・レーベルの協力により、リリースされています。

 既に上で述べている通り、彼のスタイルは朗読がベースとなっています。その為、ギル・スコット・ヘロンの後継者と呼ばれている模様。ブラック・ミュージックのヴァイヴに乗せる言葉のリズムは絶妙、加えて言葉に込めるエネルギーも強力。なるほど、後継者と呼ばれるのも納得であります。ただ、歌詞に込められたメッセージの政治性は残念ながら自分では分かりませんでした。途中、トロピカルでムーディーな曲もあるものの、ほとんどの曲で激しい喜怒楽(哀は無いな)を浴びせられることになる本作。カリブのお祭りのごとく、激しくリズムを刻むドラムや暴れまわるサックスが主導する熱狂的な演奏。まさに煮込んでみたものの水は足していないカレー、みたいな状況であります。我々、日本人には刺激が強すぎるかもしれない。少しずつだ。少しずつ摂取するのだ。

Anthony Joseph 'Caribbean Roots' ft. Shabaka Hutchings, 'Drum Song', London 08.09.2016

 最も粘度が高いと思われる6曲目。ライブ・ヴァージョンでは3分ほど伸びています。6分過ぎからのどんちゃん騒ぎは必見。こういうのを生で見てみたいものです。
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