KECAK II Chral Drama of Peliatan Village

KECAK II Chral Drama of Peliatan Village
甦る伝説のケチャ スマラ・マドヤ
1992年 バリ
『360人のケチャ』

 今回の民族音楽はバリ島のケチャを選びました。1970年代に一度解散してしまった代表的なケチャ・グループ、スマラ・マドヤが世代交代を果たして1990年に復活。その演奏を収めたCDです。通常、200名からなる村をあげての大編成で行われるケチャですが、今回のスマラ・マドヤの録音では360名の大軍勢(とレビューにはあるけれども、確かに軍ですね)が集められているとのことです。

 最初は録音のレンジが低いかな、と感じますが、それも最初だけ。360人の奥行きを表現するにはこれくらいが最適だと思います。時折入る詠唱と、寄せては返す「チャチャチャッ」ケチャの波が繰り返されるだけの内容でありながら、ド迫力に圧倒されてしまいます。
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 ケチャにはストーリーがあり、それはラーマーヤナ物語といいます。詠唱で物語が語られるのですが、その傍らで演劇も繰り広げられているようです。また360人の軍勢による手のひらを使った踊りもあり。CDに対して言うのは理不尽ではあるのですが、ここで視覚体験も出来れば、より素晴らしかっただろうなと思います。

 現在、バリでは観光客用にケチャを演じているグループが多くいるそうですが、もちろん、このCDで聴けるような大掛かりなものはなかなか体験できないでしょう。360人が一体となった声のパフォーマンス、ということだけでも聴く価値があると思います。
どうでもいい感想ですが、おっおっおっおっ、と吠える声のところでブルーザー・ブロディを思い出しました。

[BALI] Kecak (Semara Madya) [GAMELAN]
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