池間由布子/明るい窓

池間由布子/明るい窓
2017年 日本
『もう一度ライブに行かねば』

 去年はやっと彼女のライブを観ることが出来ました。ただ、その日は疲れていたのか、はたまた彼女の歌があまりに心地よかったせいか、演奏の間3分の1くらい、うたた寝状態でした。もう一度観に行こうにも情報が手に入らず・・・・・・そして

 突然リリースされた池間由布子の新作。セカンド・フル・アルバム。またもやモノクロのジャケットなのです。
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 今回のアルバムはベテラン・エンジニアの大城真によるバックアップを受けて制作されています。ギター弾き語りを中心としつつも、12弦ギター、キーボード、ベースなどいくつかの曲でセッション・プレイヤーが参加しています。また植野隆司の曲を2曲カバー。
ボロンボロンとつま弾かれるギターは相変わらずながら、呟くような歌は独り言のような孤独な雰囲気を纏っています。研ぎ澄まされた鋭さがある曲と、弛緩した穏やかな曲が交互に配されており、この穏やかな曲の時に油断しているとすやすや眠れそうな感じがあり。コツコツと聴き込んで再びのライブ情報を待つとします。

『ぜんぶウソみたい』
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Ron Gallo/Heavy Meta

Ron Gallo/Heavy Meta
2017年 アメリカ
『60年代への敬意たっぷりのssw作』

 「いや、違う違う。ヘヴィメタじゃなくてヘヴィーメタルだから。」というやり取りを何度したことか。今回は、アメリカのシンガー・ソングライター、ロン・ギャロが発表したセカンド作『ヘヴィー・メタ』をご紹介。(煮え切らない・・・・・・)

 ロン・ギャロはフィラデルフィア出身。2007年、トイ・ソルジャーズというロック・グループを結成。鍵盤入りの5人編成であるトイ・ソルジャーズはこれまで3枚のアルバムを発表しています。グループの活動と並行してソロ活動もしており、本作は前述通りセカンド作となります。
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 1曲目 「Young Lady, You're Scaring Me」、明らかにローリング・ストーンズの「Heart Breaker」をイメージさせるヘヴィ・ナンバーが飛び出します。そして2曲目「Put the Kids to Bed」はパティスミス版「Grolia」っぽいギター・リフがフューチャー。彼は60年代のサイケデリック、ビート音楽に伴う荒々しさに惹かれているらしく、そのリスペクト振りは徹底しています。引き摺るようなディストーションで暴れまわるギター、感情豊かにシャウトするヴォーカルを中心に、伸び伸びとしたヘヴィー・ロックが楽しめます。サイケ時代のストーンズを従えてデヴィッド・ボウイが歌っているかのようなラスト・ナンバー「All the Punks are Domesticated」はドラマティックで、余韻の残る終わり方が素晴らしい。
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Young Lady, You're Scaring Me
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The Regrettes/Feel Your Feelings Fool!

The Regrettes/Feel Your Feelings Fool!
2017年 アメリカ 
『シンプルなガールズ・パンクが聴きたいときに』

 定期的に物色したくなるガールズ・バンド。いやぁ、おじさんも嫌いじゃないのです。今回見つけたのは。60年代ポップスのシンプルさ、ロマンティックさとガレージ・パンクのエネルギーを融合させたバンド、リグレッツのデビュー作です。
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 ワシントン州シアトル出身。2015年結成。15歳のヴォーカル、リディア・ライトを中心とした4人組のバンドで、ドラムのみ男性メンバーです。全員が10代という若いグループ。
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グループショットのテンションからにじみ出る若さ!

 ワーナーから国内盤がリリースされる彼女達。インフォでは「若さならではの辛辣さと甘さ、純粋さとひねくれさが同居したサウンドがたまらない魅力をふりまいている」というシンプルな若さ推しがされています。
スタンダードなパンク・バンドながら、10代のグループとしては緩急の付け方がうまく、加えてサーフ・サウンドやゴールデン・ポップスのエッセンスを散りばめた曲作りがされているのがポイント。パンクらしからぬ、クリーンでソリッドな演奏も素晴らしい。溌剌とした若さを体現しているヴォーカルはもちろん文句なし。一部、シューゲイザーっぽい曲があり。まだ引き出しがありそうな予感。

Hot
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ANATAKIKOU/ 3.2.1.O

ANATAKIKOU/ 3.2.1.O
2017年 日本
『相変わらずの不思議カラフル』

 XTC系ひねくれポップに盆踊りや民謡から由来する日本古来のビート、メロディーを組み合わせた独創的なポップ・グループだったANATAKIKOU。メンバー脱退を経て、現在は作曲担当、松浦正樹によるプロジェクトとなっています。本作は5年振り、6枚目のアルバムです。
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 ミックスには原巧一を起用。ゲストにYeYe(バック・ボーカル)と、元メンバーである藤井寿光(ドラム)が参加しています。主なセッション・メンバーはベースに杉村美奈(ママスタジヲは終わってしまったのか)、山口実紗(元サルバ通り)、藤井学(THE MICETEETH)という布陣。     
セッション・メンバーがある程度固定されており、ANATAKIKOUらしいカチャカチャとした小気味よい演奏を楽しむことが出来ます。また、冒頭で紹介した松浦氏ならではの節回しは健在。やはり彼の書く楽曲は独自の個性があります。また、スパニッシュ・ギターを導入した「救世主とカンツォーネ」など新しい試みを違和感なく取り入れているところもポイント。コーラスの甘い重ね方もいいです。

 ただし前作『きいちご』では感じなかった、作曲一人体制によるバラエティーの乏しさは気になる所。節回しの独創性を研ぎ澄ました故のことなのか、アルバムを通して聴くとちょっと疲れてしまいます。二人目の作曲家と組むか、楽曲提供を受けるか、もしくはカバー曲を入れて変化をつけると良かったかもしれません。

ANATAKIKOU 6th album『3.2.1.O』(さん にー いち まる)トレイラー〜アナタキコウマレーグマの夢想と冒険〜
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Couch/Little dancer

Couch/Little dancer
2017年 日本
『おっおーーー、は覚えていた』

 レコ発ライブは残念ながら見逃してしまいましたが、ソウル系ロック・トリオ、カウチの4作目が届きました。メンバーは作曲担当、ギター、ヴォーカルの平泉光司、ベースの中條卓、ドラムの小島徹也というベテランの3人。今回は6年振りの新作となります。
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 ゲストは一切なし、バンド・アンサンブルとコーラスのみという潔いスタイルで制作されています。6年振りの新作であるだけにこの配慮がありがたい。存分にカウチの強力なバンド・サウンドを楽しむことが出来ます。楽曲については、こちらが期待する通りのものが全て揃っており言うことなし。グルーヴィで洗練されているカウチの音です。密室で自分の為に演奏してくれているような親密な空間が心地よかったです。2016年にライブに行った折に演奏してくれた曲も何曲かあり、特に2曲目の「おっおーーー」はコール・アンド・レスポンスをした記憶が蘇りました。尚、カバーが2曲あり。既発である大貫妙子トリビュートからの「都会」と青山陽一の「最後はヌード」です。「最後はヌード」はパワフルに仕上げており、アルバムの良いアクセントになっています。

 COUCH「リトルダンサー」アルバムダイジェスト
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