Water Into Wine Band/Hill Climbing For Beginners

Water Into Wine Band/Hill Climbing For Beginners
1974年 イギリス
『取って置き英フォーク』

 2000年に再発されたウォーター・イントゥ・ワイン・バンドのファースト・アルバム。ちょうど英フォークにどっぷり漬かっていた頃にリリースされたこともあり、愛着のある一枚です。愛着がありすぎて、色々な人に貸していたのですが、最後に貸した人と連絡が取れない状態になってしまい・・・・・・それから10年ほど。最近、買い直した次第です。
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 ケンブリッジ大学の同級生によって結成されたグループで、ヴァイオリン、アコギ2本、ベースという4人編成。ドラムレスの編成ながら、セッション・プレイヤーでドラムは入っています。他、フルートもあり。本作はファーストでMyrrhレーベルからリリースされました。クリスチャン系のレーベルとして知られています。

 英フォーク・ファンが夢想するような、牧歌的な世界観が展開されています。少しアシッドな感じもあり。ヴァイオリンがソロを取る場面では演歌の如く、情緒を強調したりする反面、ヴォーカルはしっとり穏やかに歌い上げており、ハーモニーも優しい。プログレに影響を受けたと思しき、ドラマティックな曲展開も素晴らしい。

 上記したKissing Spellの再発盤では2枚組となっており、英国盤、米国盤をそれぞれ収録。どちらも収録曲、曲順が同じなのですが演奏が異なっています。昔はそれぞれの国柄にこじ付けて聴こうとしていたのですが、やっぱり無理筋のようです。微妙な違いを楽しめればいいかと思います。

Stranger In The World
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MacMurrough/ MacMurrough

MacMurrough/ MacMurrough
1974年 イギリス
『地味目なブリティッシュ・トラッドもいいよね』

 本作は、アイルランドで活動していたフォーク・グループ、シェイド・オブ・マック・マーロウが名義を縮めてリリースしたセカンド作。ファースト、セカンド共にKISSING SPELLよりCD化されています。ファーストは未聴。原盤はポリドールです。
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 男性1人、女性2人という構成で12弦ギターやリュート、グロッケンなどを操るほか、ゲスト・プレイヤーによるコンサーティーナ(アコーディオンの仲間)も1曲で登場します。

 無伴奏もの程ではありませんが、地味目なブリティッシュ・トラッドをやっています。収録曲は全て伝承歌。3人の端正なコーラスは見事で、物悲しいメロディーと共に穏やかな気持ちにさせてくれる音楽です。


Bold William Taylor
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マジカル・パワー・マコ/マジカル・パワー・マコ

マジカル・パワー・マコ/マジカル・パワー・マコ
1974年 日本
『レビューが難しい』

 テープ・コラージュによるサイケデリック、ジャーマン・エレクトロ、ラーガ、ケチャや民謡などの民族音楽を融合させたマジカル・パワー・マコのファースト・アルバムです。
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 ヴォーカルは遠くでぼそぼそ言っていたりして良く分からない箇所が多数。奇声、SEや電子音、テープ・コラージュが不規則に乱れいるので、落ち着きたいときに聴く音楽ではありません。宇宙を表現しているという批評を耳にしますが、確かにスケールの大きさとおおらかさを感じることが出来ます。最初はアヴァンギャルドな要素ばかりが耳に入るのですが、実は美しいメロディーが少しずつ隠れており、それが徐々に姿を現してくる頃にはアルバムに馴染んでいることでしょう。朝日を見たような清々しさ、爽快感が味わえるアルバムです。
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Eleanore Mills/This Is Eleanore Mills

Eleanore Mills/This Is Eleanore Mills
1974年 アメリカ
『甘くゴージャスなソウルが聴きたい、という時に』

 スウィートソウルの「隠れた名盤として知られている」(この表現はおかしいけれども)
エレノア・ミルズの唯一のアルバム。ストリングス・アレンジがてんこ盛りのいわゆるスウィートソウルというジャンルに相当する音楽をやっています。
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 本作以降はゲスト・ヴォーカリストとして様々な作品に参加することになるエレノア・ミルズだけに、甘くゴージャスな歌声は魅力的です。低音が渋く、音域が広いのも特徴。しっとりとしたバラードを得意としており、昼食後に聴くと、とろーんとしてきて気持ちよく眠れそう。間に挟まれたアップテンポ・ナンバーの出来も素晴らしく、よくまとまっているアルバム。

 甘くゴージャスなソウルが聴きたい、という時には重宝しそうです。

 恐らく制作過程でのことだと思いますがモコモコと膨らんだような音質で録音されているところがあり、気になりました。

He Said Goodbye
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JANET JONES/ JANET JONES

JANET JONES/ JANET JONES
1974年 イギリス
『キーボードを伴う清々しく可憐な弾き語り』

 フィメール・フォークとしての極上の内容がキャサリン・ハウのファーストに匹敵する、という帯の殺し文句に誘われて、餌食になってみました。そもそもキャサリン・ハウのファーストという言葉のチョイスが謎です。どうしてそこと並べたのか、煽るにしてももっとキャッチーなところもあったのではないか、などと思いますが、まんまと釣られてしまった僕は完敗でございます。
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 ミダス・レーベルから2枚のアルバムを出しているシンガー、ジャネット・ジョーンズのセカンド・アルバム。ギター2本とベース、キーボードという4人編成で録音されています。カバー9曲、オリジナル3曲という構成。ミダス・レーベル自体に硬派なトラッド・レーベルというイメージがあったのですが、本作は1974年という時代でもあり、かなりポップで聴きやすい印象です。まっすぐで清々しい歌声が素晴らしい。選曲はバフィ・セント・マリーやドリー・プレヴィンなど、私自身には馴染みのないラインナップが多く揃っています。ディランやジョニ・ミッチェルのナンバーも含め、どの曲も柔らかい印象のフォーク・ソングとして調整。キャサリン・ハウを例に出したのは、キーボードを伴う清々しく可憐な雰囲気が似ているからだと思います。ジャネット・ジョーンズの音楽の方が素朴な為、一概に比較できませんが確かにキャサリン・ハウを思わせるところもあり。(伸びやかに歌うところなどで)

Waiting For You
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