FC2ブログ

ROSIE/BETTER LATE THAN NEVER

ROSIE/BETTER LATE THAN NEVER
1976年 アメリカ
『ゴールデンポップスを想起させるコーラスで一味違うAORに』

 AOR CITY1000シリーズより1枚ご紹介。去年の8月にリリースされていた再発盤ですが、最近やっと聴くことが出来ました。(1年寝かせてしまった)シュリンクが掛かったCDが棚にあると「まだお楽しみが残っている。」という気分になるのですが、ほどほどにしないといけません。AOR CITYは最新リマスター盤での廉価再発企画で、1000円+税でAORの名盤をコレクション出来るという素晴らしいもの。ただし予算の関係上、歌詞カードが付かないのは痛いところです。私自身、、AORはまだまだ十分な知識が無い状況なので助かりました。
XAT-1245289578.jpg

 今回のロージーは完全にジャケで選びました。女性3人組かな、と思っていたのですが、左に居る方はデヴィッド・ラズリーという男性でした。彼がシンガーソングライターとして中心的な役割を果たしつつ、更に二人の女性を加えたヴォーカル・トリオがロージーということになります。アレンジャーとして、マイケル・ゼイガー、チャーリー・カレロ、ビー・ウィー・エリスの3人を迎えているとのこと。(すみません、勉強不足につき誰も知りません)収録曲はブッカーT.ジョーンズの曲を1曲カバーしている他は、デヴィッド・ラズリーと女性メンバーによる共作曲で占められています。

 デヴィッド・ラズリーはソウルに影響を受けた作曲家で、本作では1970年代後半ならではのスウィート・ソウル系の楽曲を多く収録しています。デヴィッド・ラズリーのジェントリーな歌声はもちろんのこと、アカペラの経験もあるという彼らトリオの鮮やかなコーラス・ワークが合わさることで、鮮やかさが増幅。ハキハキしたバンド・サウンド、アレンジも洗練されていて文句無し。さすがの名盤です。

LONDON BLUES
続きを読む(動画があるよ) » 関連するタグ アメリカAOR

外道/外道LIVE

外道/外道LIVE
1991年(1976年録音) 日本
『伝統を守った王道』

 邦楽の廉価盤企画「ニッポンの名作1000」にて再発された1枚。自分はこれまで、暴走族のカリスマ的なイメージから外道のことを敬遠しており、今まで積極的に聴こうと思いませんでした。今回は廉価再発ということで、これまで聴けなかった外道に初めて挑戦してみようと思います。
515MI0OHHVL__SX355_.jpg

 1973年に活動を開始したトリオ編成のロック・グループ、外道。2枚のアルバム(ファーストはライブ盤)を残して1976年に解散したとのこと。本作はそんな短い活動期間の中より、1974年と1975年のライブ音源と1976年の解散ライブを収録しています。

 ツェッペリンやエクスペリエンスを彷彿とさせるブルース・ロック。全く奇をてらっておらずストレートなブルース・ロック、ハード・ロック、ロックンロールが並んでいます。粘っこくブルージーなギターが素晴らしい。歌詞もシンプルですが日本語を乗せるということが挑戦だった時代なのだと思います。既に60年代のブルース・ハード・ロック・ムーヴメントは過去となっていた、この時代に於いて、このようなエネルギーに満ち溢れたライブが見ることが出来たなら、人気が出るのは納得。鳥居、着物にメイクなど視覚的なインパクトがあったら、もっと驚いていたことでしょう。
関連するタグ 日本ロック

中川イサト/鼻歌とお月さん

中川イサト/鼻歌とお月さん
1976年 日本
『こんなふうに全力で引き留められたい』

 中川イサト周辺のCDを再発しているシールズ・レコードの盤。存在は知っていたものの、ライブ盤ということもあり長い間後回しにしていました。

 「1975年12月。「もう音楽をやめたい」ともらした中川イサトの元に集まった加川良、金森幸介、大塚まさじ、西岡恭蔵などのたくさんのミュージシャン。」と紹介文にあるので、中川イサトを励ますために集まった面々によるコンサートの模様を録音したものと思われます。上記メンバーの他、いとうたかお、シバ、長田”タコヤキ”和承が参加。さすが中川サイト、と思わせる豪華メンバーが集まっています。なので正確にはオムニバス盤。
SEAL-011-012.jpg
ジャケットはシバ。正直に言おう。分からないぞ!

 中川イサトの楽曲を中心に、各人の持ち寄った曲を合わせて構成された2枚組22曲という圧巻の物量。ただ代わる代わる登場する個性的な歌い手たちが楽しく、飽きることなく聴き通せてしまいます。趣旨の通り、中川イサトを囲む雰囲気も最高。会場も暖かい。ご本人のパフォーマンスもさることながら、中川イサトの曲を金森幸介や西岡恭蔵、いとうたかおが歌うテイクはとても貴重で聴き応えあり。70年代の日本語フォークが好きならば、楽しめること請け合いです。
関連するタグ 日本フォーク

伴よしかず/青春彷徨

伴よしかず/青春彷徨
1976年 日本
『純朴な人柄が窺い知れる』

 名古屋で人気だったという八事裏山フォーク・オーケストラの後期メンバーであった、伴よしかずがリリースした唯一作。「URC最後の蔵出し」シリーズから再発されたものです。

 オーケストラやバンドによるアレンジが豪華で洗練されているのが特徴。URCのイメージとは異なりますが、時代は1976年なのですから当たり前のことなのかもしれません。オーケストラにより、日々の暮らしに根付いた歌詞の情緒が強調されており、歌謡曲に近い印象を受けました。
41v5lig6MgL.jpg

 優しく柔和な歌声は素晴らしい。歌詞世界も優しい目線が基本であり、寂しい雰囲気をまとっています。同じURCで例えるなら、西岡恭蔵に近い味わいがあり。

 今回CD化に伴い、発掘されたボーナス・トラック「北勢線」は地方のローカル路線をテーマとした曲。50年代のアメリカ、ゴールデンポップスを下敷きにしており、アルバムとは違った和気あいあいとした楽しい曲でした。

※音源は無し。
関連するタグ 日本フォーク

森田童子/マザー・スカイ

森田童子/マザー・スカイ
1976年 日本
『J.A.シーザーがクライマックスを演出』

 93年にTVドラマの主題歌として使われた「ぼくたちの失敗」が収録されているセカンド・アルバム。僕は後追い世代なので、この曲を切っ掛けにして彼女を知りました。ただアルバム(ベスト盤)を購入したのは2000年を過ぎてからでした。TVドラマ『高校教師』は見ていませんでしたが、それでもこの曲は当時よく耳にした気がします。ただ、高校生だった自分には何だか恐ろしい感じがして、近づけませんでした。
51ocoUqXDQL.jpg

 編曲として石川鷹彦(元六文銭)が7曲を担当、J.A.シーザーが2曲を担当しています。

 セカンドでも森田童子は淋しがっておりアルバムの半数5曲で「淋しい」という単語が登場しています。

 基本的にはファースト同様にギターもしくはピアノの弾き語りにストリングスが絡むというスタイル。石川鷹彦編曲では、生音を強調する一方でシンセなどによる幻想的なアレンジが印象的です。J.A.シーザーの2曲ではフル-ト、ヴァイオリンが活躍する演劇調となっています。まさしく、らしい仕上がり。これをラスト2曲として持ってきており、なるほどアルバムのクライマックスとなっています。

今日は奇跡の朝です
続きを読む(動画があるよ) » 関連するタグ 日本SSWフォーク