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ALICE COOPER/MUSCLE OF LOVE

ALICE COOPER/MUSCLE OF LOVE
1973年 アメリカ
『キメ曲こそ無いがさすが全盛期』
このアルバムはアリス・クーパーの7枚目のアルバムで、バンド名義での最終作です。

アリス・クーパーを後追いで聴いてきた自分ですが、このアルバムだけは縁が無く今回初めて聴きました。3枚目のアルバム『Love It To Death』から6枚目『Billion Dollar Babies』までを聴いたら、次は8枚目の『Welcome To My Nightmare』へと飛ばしてしまったという具合。自分がアリス・クーパーを集めていた90年代の地方のショップでは『MUSCLE OF LOVE』だけが品揃えされておらず、音楽誌でも情報を仕入れることが出来なかったという状況から、「地味なアルバムなのだろう。」と思っていました。
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 今回も特殊ジャケですが、前作前々作と比べると地味な印象。自分は紙ジャケで購入しましたが、アナログだと輸入用ダンボールを模したこのジャケも映えるのかもしれません。これも前2枚から続いてきたことですが、明確なテーマ、コンセプトが無くなりました。また、バンド最終作ということを暗示するかのように、ブラス隊のヴォリュームが上がっているのも特徴。結果、演劇調の芝居がかった個性がより毒々しく放たれています。ライザ・ミネリ、ロニー・スペクター、ポインター・シスターズがゲストとして参加。これらのメンツを見ても方向性の狙い(ロック・バンドとは異なるショーを目指しているという)が感じ取れます。楽曲の出来は全盛期のものだけに素晴らしい。今回初めて気が付きましたが、1曲目「Big Apple Dreamin’(Hippo)」のリフは、イギリスのグラム・ロック・バンド、ナザレスが「Hair Of The Dog」(1975年)に引用しているようです。派手なキラーチューンはありません。予想通り、地味なアルバムではありましたが良作だと思います。

動画はありません。厳密にはあったのですが日本では検閲が掛けられていて見られないようです。んーー、日本国内でのyoutubeの管理が厳しくなっている気がします。それでいて音源はすぐ廃盤にして管理不足(利益出ないから仕方ないけれども)。ちょっとケチかな。
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関連するタグ アメリカHR/HMロック

古川豪/羅針盤で星占いはできない

古川豪/羅針盤で星占いはできない
1973年 日本
『トラッドは古くならない』

 現在でもユニオンやタワー・レコードなどで行われている、独自のCD再発企画。2003年、アマゾンが企画したURC再発リクエスト企画もそういった独自再発企画の一つだったのでしょう。ファン投票で選ばれただけあるマニアックなラインナップが揃っていたのですが、オムニバス盤が多めの構成。その中に本作や五つの赤い風船の『五つの赤い風船’75』『ボクは広野に一人居る』中川イサト『1970年』といった作品が混ざっていました。自分がこの存在を知ったのは売り切れてプレミアが付いた後だったので、かなり悔しかったです。URCの再発はグリーンウッドが頑張ってくれており(もう終わりが見えてきたっぽい?)、五つの赤い風船も再発されましたが・・・・・・上記のアルバムは一度再発されたということでオミットされています。残念ながら再発時に入手できなかったので、コツコツと納得できる中古を探索していた訳ですが、この度本作を手に入れることが出来ました。(後は『ボクは広野に一人居る』だけであります。)

 京都を拠点に活動するフォーク・シンガー、古川豪のデビュー作。ちなみに本作の前に自主盤があり。初めて聴いてみるといくつかあるセックスソングの印象が強烈ですが、死についての哲学的な歌、京都の暮らしの歌も収録されています。バンジョー、ダルシマーも操るギター弾き語りで、一部ではフィドルも参加。既にセカンドのレビューでも触れていますが、アイルランド民謡のカバーが1曲収録されている他、アメリカ民謡の影響を強く受けた楽曲が多いです。セックスソングでの愛嬌を含めて、全編でトラッドソングらしい泥臭い反骨精神が貫かれています。1973年のURC、ここにありという風情。ファーストはギタリストの弾き語りをベースにしており、セカンドはアレンジが凝っています。どちらも素晴らしい。

※ これを書いた後で、10月頃に紙ジャケで本作がcd化されることを知りました。
まぁそういうものですよねー。

トカトントン/古川豪
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JANET JONES/ JANET JONES

JANET JONES/ JANET JONES
1974年 イギリス
『キーボードを伴う清々しく可憐な弾き語り』

 フィメール・フォークとしての極上の内容がキャサリン・ハウのファーストに匹敵する、という帯の殺し文句に誘われて、餌食になってみました。そもそもキャサリン・ハウのファーストという言葉のチョイスが謎です。どうしてそこと並べたのか、煽るにしてももっとキャッチーなところもあったのではないか、などと思いますが、まんまと釣られてしまった僕は完敗でございます。
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 ミダス・レーベルから2枚のアルバムを出しているシンガー、ジャネット・ジョーンズのセカンド・アルバム。ギター2本とベース、キーボードという4人編成で録音されています。カバー9曲、オリジナル3曲という構成。ミダス・レーベル自体に硬派なトラッド・レーベルというイメージがあったのですが、本作は1974年という時代でもあり、かなりポップで聴きやすい印象です。まっすぐで清々しい歌声が素晴らしい。選曲はバフィ・セント・マリーやドリー・プレヴィンなど、私自身には馴染みのないラインナップが多く揃っています。ディランやジョニ・ミッチェルのナンバーも含め、どの曲も柔らかい印象のフォーク・ソングとして調整。キャサリン・ハウを例に出したのは、キーボードを伴う清々しく可憐な雰囲気が似ているからだと思います。ジャネット・ジョーンズの音楽の方が素朴な為、一概に比較できませんが確かにキャサリン・ハウを思わせるところもあり。(伸びやかに歌うところなどで)

Waiting For You
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森田童子/東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤

森田童子/東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤
1978年 日本
『まさか手拍子が起こるとは』

 唯一のライブ盤です。彼女のスタジオ盤には編曲家の様々な仕掛けが施されています。その上での作品なのですが、実際彼女がどのような演奏をしていたのかを知る上ではライブ盤は欠かせません。CD化の際に2曲が追加されて全10曲となっています。
東京カテドラル聖マリア大聖堂という教会でのパフォーマンスを収録。ここへは行ったことが無いのですが、震えるような残響が印象的です。
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コーラス隊、ピアノ、オルガン、ヴァイオリンなどを擁した豪華編成のライブ。あくまでも彼女の歌とギターを主役として、演奏陣はサポートに徹しています。ライブでの歌唱は少し非力に感じるところもありますが、儚い味わいは唯一無二。慣れているからかテンポが速くなっている曲がいくつかあり、「ぼくと観光バスに乗ってみませんか」では手拍子も起こります。昭和の雰囲気を感じました。コーラス隊と拍手が混ざり合うざわざわとした感じが良かったです。
何曲かで語りの時間もあるのですが、少し籠っている上、声が小さいのであまり聞き取れません。何度か聴き返してみようと思います。

ぼくと観光バスに乗ってみませんか(LIVE)
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Heads Hands & Feet/ Heads Hands & Feet

Heads Hands & Feet/ Heads Hands & Feet
1971年 イギリス
『沼に片足を』

 マッスル・ショールズ・スタジオ誕生から2年を経た1971年。イギリスにもじわじわと浸透してきたスワンプ・サウンド、その洗礼を受けたミュージシャン達。彼らが生み出すことになるブリティッシュ・スワンプの作品群、その最初期にあたるグループがヘッズ・ハンズ&フィートです。

 今日、エリック・クラプトンのツアー・ギタリストとしても知られるアルバート・リー、チャス&デイヴとして活躍することになるチャス・ホッジズなど、当時から腕利きのセッション・プレイヤーとして知られていたメンバー達が結成したグループ、ヘッズ・ハンズ&フィート。そのデビュー作です。
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 先に書いたように彼らはスワンプからの影響を色濃く反映した音楽性を持っていますが、前身グループではサイケ・ポップをやっていたりと基本的に流行に敏感であり、一山当てたいという野心が分かりやすいグループです。本作でもブルース、R&Bというスワンプ要素だけでなく、フォーク、カントリー、ジャズ・ロックなどの要素が混在。まさにファーストらしい取っ散らかり具合ですが、アメリカ南部へのリスペクトという筋は通っています。歌唱、演奏共に申し分なく、アメリカ憧憬の奥から侘しさが滲み出るイギリス出身グループならではの音楽が楽しめるアルバム。

 永らく、音質の悪いシー・フォー・マイルズ盤で我慢して来た本作ですが、2016年にSHM-CDにて再発されています。

Country Boy
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