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Arum Rae/Sub Rosa

Arum Rae/Sub Rosa
2017年 アメリカ
『一人遊びをしている子供のような孤独な暗さ』

 呟くようなヴォーカルにはエコーが掛かっており、伴奏はアコギのみ。音楽からは一人遊びをしている子供のような孤独な暗さを感じます。

 アラン・レイはニューヨーク、ブルックリンを拠点に活動するシンガーソングライター。幼少期に親の影響でエラ・フィッツジェラルドやニーナ・シモンの歌唱に触れ、シンガーの道を志したアラン。バークレー音楽学校で音楽ビジネスを勉強した後、作曲を始めました。以降、CM曲を提供するなどの活動をする傍ら、ミニアルバムを3枚、フルアルバムを1枚発表しています。本作はセカンド・アルバムとなります。
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 ハミングを多用した気怠いアコースティック・ミュージックをやっています。感情を乗せた歌い口にはソウルからの影響が伺えるものの、感触としてはアシッド・フォークに近い印象です。ギター弾き語りの他、いくつかの曲ではピアノも入っています。また、ところどころではヴェルヴェット・アンダーグラウンドを彷彿とさせます。達観したかのようなヴォーカルとささやかな伴奏がそう思わせるのでしょう。
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War
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関連するタグ アメリカSSW

James Vincent McMorrow/True Care

James Vincent McMorrow/True Care
2017年 イギリス
『電子音とソウルが同居した、21世紀型SSW』

 アイルランド出身SSWによる4枚目のアルバム。以前、1STと2NDをこちらで紹介しましたが去年サードがリリースされていた模様。約8カ月と短い間隔で新作がリリースされました。
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 シンセサイザーと緩やかなビートに浮遊するファルセット・ヴォーカル。フォーク、エレクトロ、ソウルが渾然一体となった音楽をやっており、ジェイムス・ブレイクにも通じるスタイルだと思います。

 セカンド以降、顕著となったエレクトロ要素も完全に馴染んでいます。ジャンルレスで音楽を気ままに楽しむ姿勢が作品に反映されている印象。これまで電子音たっぷりの音楽性ながら、ヴォーカルにはエフェクトが掛かっていなかったのが彼の拘りでした。しかし本作からはいよいよ一部の曲でヴォーカルエフェクトも導入。もちろん、艶やかなヴォーカルの表情はそのまま楽しめるものの、ちょっと寂しい気持ちもあり。他に新要素としては黒人音楽らしいトライバルな曲が登場したことでしょうか。ポコポコと泡立つリズムが新鮮です。
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True Care
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寺尾紗穂/たよりないもののために

寺尾紗穂/たよりないもののために
2017年 日本
『過渡期終了』

 8thアルバム。今回も1曲目から打ち込みを導入しており、度肝を抜かれました。凝ったアレンジだったけれども古風だった『わたしの好きなわらべうた』からの落差は大きい。2曲目はキャット・スティーヴンス「RubyLove」風リフレインが印象的な、ほのぼのとしたポップ・チューンでした。3曲目は新しい日本の童謡という趣のピアノ弾き語り・・・・・・と全曲紹介はやめておきます。
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 打ち込み、チェロやフルート、ヴァイオリンなどによる優雅な伴奏が特徴で、「青い夜のさよなら」からの音楽性を引き継いでいるアルバムです。ただし前2作よりはピアノの存在感を強めている印象。彼女独特の伸びやかな節回しを含め、清々しくきっぱりとした意志を感じる歌声はいつも通り素晴らしい。 

たよりないもののために
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Marian Call/Standing Stones

Marian Call/Standing Stones
2017年 アメリカ
『アラスカ発女性SSW』

 アラスカに住みながら音楽を世界に発信する、ということをインターネットを通じて実現したミュージシャン、マリアン・コールのニュー・アルバムをご紹介。

 1982年にワシントン州のギグハーパーで生まれたマリアン・コール。2004年にスタンフォード大学にて作曲と声楽の学士号を取得した後に、自身の憧れの地であったアラスカへと移住。以後、古典芸術の歌、ミュージカル、ゴスペル、ポップ、カントリー、ロック、フォーク、ジャズなど、あらゆる分野の音楽を研究する一方で、自身の作曲を始めています。マイ・スペースなどを活用することで世界の音楽ファンと繋がることが出来ることも分かり、現在までカバー・アルバムやライブを含む10枚のアルバムを発表しています。本作はスタジオ作としては7枚目のアルバムにあたります。
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 最も影響を受けたミュージシャンとしてジョニ・ミッチェルを挙げている彼女。実際、アコースティックな部分、フォーキーなメロディーではその影響が伺えます。クールで穏やかな歌声とギターを中心に、曲によってバンドセットやストリングスが加えられた録音がされています。ただ上記したように複雑なバックボーンを持っているだけにそれだけではありません。スペーシーで演劇的な音楽性や環境ゆえの荒涼な雰囲気が彼女なりの個性を際立たせています。スケールの大きさを含めて、ケイト・ブッシュに似ているところがあり。ドラマティックな曲展開は素晴らしい。
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Oregon Trail
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浜田真理子/Town Girl Blue

浜田真理子/Town Girl Blue
2017年 日本
『隣に住んでるピアノの先生にも教えないと』

 ジャズ・ヴォーカル、歌謡曲の流れを汲んだ歌手、SSWである浜田真理子の新作。今回は久保田麻琴プロデュースということで、ますます期待が高まります。
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 英語詞、日本語詞の曲が交互に置かれた構成で、インスト1曲、カバー4曲を収録しています。

 前作『But Beautiful』にもあったバンド演奏は本作でもあり。それでもピアノ弾き語りを中心とした構成に戻しています。ピアノの残響の美しさ、清々しい歌声を芯に据えた音作りがプロデュースの方針でしょう。2曲目「You don't know me」でのたそがれたスライド・ギターは久保田麻琴らしいですし、クレジットを見るとアップライト・ベースやアコーディオンなども入っているのですが、さりげない加減のアレンジがされています。自分の音で仕上げるのではなく「自分はこの人のここが好きなのだ!」という所に誘導する手法が見事にハマっている。いいアルバムです。

カバー曲のうち「なにもない Love Song」だけは全く知らずに「なんていい曲を書くのだろう!凄い!」と思ってしまいました。実際は久保田麻琴プロデュースのギタリスト、濱口祐自の作品とのこと。こちらもチェックせねば。

Town Girl Blue (全曲試聴)
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