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Saxon/ Thunderbolt

Saxon/ Thunderbolt
2018年 イギリス
『こんなに頑張っていたなんて知らなくて』

  NWOBHMシーンを代表するグループの一つ、サクソンの新作。全盛期である初期以降、試行錯誤の迷走をしていた時期もありましたが、今も生き延びているだけでなく、ハイペースでアルバムをリリースしていることは素晴らしい。軽い気持ちで「サクソンだ!なつかしー」とか言って試聴してみたものの、まさか紹介することになろうとは。舐めていました。
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 切れの良いブリティッシュ・ヘヴィ・メタルが全編で楽しめるアルバム。一糸乱れぬツイン・ギターを前面に押し出したバンド・アンサンブルがとにかく凄い。またコーラスによる威勢のいいサビ、67歳になるビフによるおじいちゃんシャウトも健在です。サクソンらしく、楽曲はとにかくキャッチー。ドラマティックな魅力もあり、ライブで盛り上がること請け合い。

 人間、老いて行けば落ち着きが出てくるもので、ディープ・パープルのように渋い音楽性へとシフトするのがベテランの常。だというのに、この元気なジジメタルの凄まじさたるや。ここ数年の過去作も素晴らしいようなので、チェックしてみます。
Saxon - Thunderbolt (Official Video)
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Spiders/Killer Machine

Spiders/Killer Machine
2018年 スウェーデン
『クリップでのカッコよさは抜群』

 WITCHCRAFT~TROUBLED HORSEと、ヴィンテージ・ハード・ロック・グループを渡り歩いてきたギタリスト、ジョン・ホイルズによるハード・ロック・バンド、スパイダーズ。本作はサード・アルバムとなります。
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 スウェーデン出身ということで、グラム・ロック要素と暴走ロックンロール要素がミックスされた音楽性です。HellacoptersとBackyard Babiesを足して割ったようなサウンドと言えるでしょう。女性ヴォーカルは程よくワイルド、クリアーな発声でカッコ良し。

 そつなく楽しめるアルバムではあるのですが、もう一歩楽曲にパンチが足りず、あまり印象に残らないところは残念。


Spiders/Dead Or Alive

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Gasoline Stars/Good Looks, Bad Behaviour

Gasoline Stars/Good Looks, Bad Behaviour
2014年 スウェーデン
『落ち着かないポップ・ロックンロールが満載』

 スウェーデン、ヨーテボリ出身のグラム・ハード・ロック・グループ、ガソリン・スターズのファースト・アルバム。これは自分のCD棚から出したものなのですが、いつのタイミング、切っ掛けで買ったのか、さっぱり思い出せないです。

 ヨーテボリ地方のヴェストラ・イェータランド県。スウェーデンで2番目に人口が多いという都会で活動しているグループ。2012年から活動を開始し、当初はギタリストが居たものの脱退。更にドラムが交代するなど、メンバーは未だ流動的な模様。現在はギターレス(!)の3人編成ですが、本作はメンバー・チェンジが起こる前に録音された4人編成時代のものです。
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ジャケからして懐かしい雰囲気を醸し出しています。

 北欧ロックンロール・ムーヴメントの中心地、スウェーデンから新しい世代のグループが登場。メロディアスなグループが多いお
国柄だとしても、度を過ぎている感がありロックンロールの野蛮さを凌駕するポップさが特徴です。能天気なコーラス・パートや80年代を彷彿とさせる高音のギター・ソロ、畳みかけるヴォーカル・メロディーなど、落ち着かないポップ・ロックンロールが満載。曲を聴き進めるうちにキラキラした魅力にハマっていきました。

 ネット上では音信不通状態となっており、今後のことは不透明な状況ですがハノイ・ロックスなどが好きな方にはお勧めのアルバムです。

Gasoline Stars - Hit It Like You Mean It (Lyric Video)
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Three Seasons/Things Change

Three Seasons/Things Change
2018年 スウェーデン
『ヴィンテージ・ハード・ロック・バンドは皆、無邪気だなぁ』

 2009年結成。スウェーデンで活動するヴィンテージ・ハード・ロック・バンド、スリー・シーズンの4thアルバム。オリジナル・メンバーであったドラムスが脱退し、新メンバーが加わっての初めてのアルバムとなります。
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 元々、オリジナル・メンバー3人で活動していたグループですが、アルバムではオルガン奏者をセッション・メンバーとして参加させて録音しています。しかしながら、本作ではトリオ編成での録音をより強化。オルガンはいくつかの楽曲での彩り程度に落ち着いている印象。結果、より泥臭くブルージーな面が強調されているのがポイントでしょう。初期のスティーム・ハマー、あるいはファーストのスプーキー・トゥース辺りを彷彿とさせる渋いハード・ロックをやっています。あか抜けないマイナー調のヴォーカル、バタバタとしたリズム、リフをビョンビョンとかき鳴らすギター。アンダーグラウンド臭たっぷりなアンサンブルには、マニアなら「合格!」と呟いてしまうことでしょう。「『アキレス最後の戦い』みたいなことがやりたい」など具体的な欲求が分かってしまう楽曲も多いのですが、なかなかにドラマティックに仕上がっており、聴き応え十分。テンポの上げ下げのタイミングも絶妙です。

I Don't Need Nothing More
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Dangerous Curves/So Dirty Right

Dangerous Curves/So Dirty Right
2018年 オーストラリア
『僕らのLAメタルがまた始まった』

 もったりとしていて開放的なギターリフ、高低使い分ける賑やかな野郎コーラス、地鳴りがするようなどっしりとしたミドル・テンポの楽曲。そしてケバい容姿。君たち、LAメタル好きでしょう?
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 オーストラリア出身の4人組、デンジャラス・カーヴス。2015年に、ヴァン・ヘイレン、ボン・ジョヴィ、キッスなどをイメージして結成されました。2016年にデビューEPをリリースした後、地元でのライブ経験を経て、ファンを着実に増やすことに成功。ファースト・アルバムのリリースとなりました。
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 音楽性についてはここまでの説明からご推察されるとおり。ゆったりグルーヴィなミドル・テンポ・ロックンロールが展開されており、純度の高いLAメタル懐古が体験できる内容です。曲間にジェット機、バイクのSEが入るのもニヤリとするポイント。ヴォーカルは高音の掠れ具合がちょうど良く、悪童チックなLAメタルにはピッタリです。ワーオ!のシャウトも完璧。バンド・アンサンブルについては、ギター、リズム・セクション、共にとにかく横揺れのグルーヴを大事にしており、重量感抜群。この辺りはオーストラリア出身ということで、AC/DCからの影響を感じさせます。楽曲は総じてポップな仕上がり。またモトリークルー張りの、アコギでのしんみりパートが用意されているのもポイント。2018年ならではの新鮮味は皆無ですが、1周回って新鮮な魅力を放っています。

Dangerous Curves - So Dirty Right [Lyric Video]

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